ドラフト当日は着々と近づいています。引き続き、ドラフトコンバインやGリーグ エリートキャンプでのもろもろ測定結果を見ていきます。
今回からは体力測定編です。
まずはスピード系の「3/4 Court Sprint」と「Lane Agility」から。
今回、Shuttle Runは割愛しました。
なぜかドラフトコンバインでの測定数値が、19名分しかないのと、そもそも会場によって測定方法が違う（と思われる）ので。気になる方は公式サイトの数値をご確認ください。
▷2023 G League Elite Camp Official Testing Results
▷Draft Combine Strength & Agility | Stats | NBA.com
こちらも身体測定と同様に、PITについては言及したいとこだけピックアップして書いておきます。
▷2023 Portsmouth Invitational Tournament Anthro Measurements + Athletic Testing
身体測定の結果は、過去記事で。
身体測定 前編 : 身長・体重
身体測定 後編 : Wingspan・Standing Reach
体力測定をしなかった選手たち
身体測定 前編でも書きましたが、身体測定と体力測定両方の数値のない選手が11名います。
Noah Clowney, Keyonte George, Scoot Henderson, Jett Howard, Bobi Klintman, Dereck Lively, Kevin McCullar, Brandon Miller, James Nnaji, Brice Sensabaugh, Nick Smith Jr.
その他に、身体測定の数値はあるけど体力測定の数値のない選手が10名います。
Adem Bona, Keyontae Johnson, Mouhamed Gueye, Amen Thompson, Ausar Thompson, Jaylen Clark, Dariq Whitehead, Jordan Hawkins, Jalen Hood-Shifino, Nikola Djurisic
この10名のうち、アデム・ボナくん、ジェイレン・クラークくん、ダリク・ホワイトヘッドくんについては、ケガのために体力測定をしなかったという情報を見かけました。
双子のトンプソンくんたちについては、OTE公式での測定結果を2人のドラフト予習記事に書いてあるので、そちらをご参照ください。
▷NBAドラフト2023 予習 : アメン・トンプソン, アサー・トンプソン – 24 Seconds
別のイベントの体力測定値は比較しない方がよいという過去の教訓に従って、各種目イベントごとに見ていきます。
名前に* 印がついているのは、アーリーエントリーを撤回した選手です。身体測定と同様に、上位選手が軒並みエントリー撤回してたりします…
3/4 Court Sprint
ドラフトコンバインのSprintで一番速かったのは、テレンス・シャノンくん* (Terrence Shannon Jr.)で、3.06秒でした。
シャノンくん、今年のドラフトエントリーは撤回したので、来季のカレッジを楽しみにしてください。地元TV局の動画で体力測定の様子を見ることができるので、置いておきますね。
ちなみに、スピード系項目の測定方法は、2018年のこちらの記事に図と動画付きでまとまっているので、ご参考までに。
▷The Technology Behind Combine Testing | 2018 NBA Draft Combine – Fusion Sport
2番目に早かったのは、マイク・マイルスくん (Mike Miles Jr.)の3.11秒、3番目はリース・ビークマンくん* (Reece Beekman)とアンドレ・ジャクソンくん (Andre Jackson Jr.)の3.14秒。
今年のNCAAトーナメントで優勝したUconnの、アンドレ・ジャクソンくんのハイライト動画を置いておきますね。
トーナメントのフルゲーム動画はMarch Madness公式にアップされています。特にカレッジの試合見たことない方には、ぜひ見てほしいです！プレイリストにまとめたので、置いておきますね。
▷2023 NCAA men’s basketball tournament games FULL REPLAY – YouTube
次いで、セス・ランディくん (Seth Lundy)が、3.15秒、ジョーダン・ミラーくん (Jordan Mileer)とベン・シェパードくん (Ben Sheppard)が3.17秒。
ドラフトコンバインでは、この7名が3.1秒台でした。
Gリーグ エリートキャンプのSprintで一番速かったのは、アレックス・ファッジくん (Alex Fudge)の3.13秒。2番目に速かったのは、タイリン・ローレンスくん* (Tyrin Lawrence) の3.14秒、3番目に速かったのは、マシュー・マレルくん (Matthew Murrell) とリーキー・ブラックくん (Leaky Black)の3.16秒。
リーキーブラックくんの2022-23シーズンのハイライト動画を置いておきますね。
次いで、ケンドリック・デイビスくん (Kendric Davis)と、ドリュー・ピーターソンくん (Drew Peterson)が3.17秒、アイザイア・スティーブンスくん* (Isaish Stevens)とタイガー・キャンベルくん (Tyger Campbell)くんが3.19秒。
Gリーグ エリートキャンプでは、この8名が3.1秒台でした。
ドラフトコンバインのSprintで一番遅かったのは、グレイディ・ディックくん (Gradey Dick)とアジュラス・トゥベラスくん (Azuolas Tubelis)の3.5秒、次いでイマニ・ベイツくん (Emoni Bates)の3.49秒。
グレイディ・ディックくん、確かに速くはないですが、特に遅い印象もなかったので、ちょっと驚きました。ちなみにShuttle Runはドラフトコンバインの測定数値がある中では一番速くて、Lane Agilityは平均くらいです。ハイライト動画を置いておきますね。
4番目に遅かったのは、ザック・イーディくん (Zach Edey)の3.45秒だったので、前述の3名はイーディくんより遅いということになります。
Gリーグ エリートキャンプのSprintで一番遅かったのは、PJ・ホールくん* (PJ Hall) の3.58秒、2番目に遅かったのは、ディロン・ジョーンズくん* (Dillon Jones)とアントン・ワトソンくん* (Anton Watson)の3.52秒。3人ともエントリーは撤回しています。
参考までに、PITのSprintで一番速かったのは、ジャーケル・ジョイナーくん (Jakel Joiner)の3.163秒。
2022-23シーズンのNC State、同じく今年のドラフト候補生であるタクエビオン･スミスくん (Terquavion Smith)とジャーケル・ジョイナーくんのバックコートコンビはなかなかエキサイティングだったので、2人のハイライト動画を置いておきますね。
Lane Agility
ドラフトコンバインのLane Agilityの上位3名は全員エントリーを撤回しています…
一番速かったのはグラント・ネルソンくん* (Grant Nelson)の9.99秒。Lane Agilityの9秒台って、各所測定をあわせても2019年のジョーダン・ボーンくん以外は見たことないので、すっごく速い！
ネルソンくんのLane Agility測定の動画があったので置いておきますね。
2番目に速かったのは、ジュダ・ミンツくん* (Judah Mintz)の10.32秒。3番目に速かったのは、Sprintで一番速かったテレンス・シャノンくん* の10.36秒。
ジュダミンツくん、今年のドラフトエントリーは撤回したので、来季のカレッジを楽しみにしてください。Class of 2022のお気に入りTOP5で、来季のカレッジお気に入りTOP5です。どうぞよろしくお願いします♡
Lane Agility測定時の心温まる(笑)エピソードも置いておきますね。
ついで、オリビエ=マクセンス・プロスパーくん (Olivier-Maxence Prosper)の10.59秒、マーカス・サッサーくん (Marcus Sasser)の10.68秒。
オリビエ=マクセンス・プロスパーくんの通称は「O-Max」。同じケベック出身のベネディクト・マスリンくん（IND）とはNBA Academyでチームメイトでした。当時（2019年）のフルゲーム動画があるので置いておきますね。
Gリーグ エリートキャンプのLane Agilityで一番速かったのは、マーキス・ノウェルくん (Markquis Nowell)の10.51秒。2番目に速かったのは、アイザイア・スティーブンスくん* (Isaiah Stevens) の10.74秒、3番目がエマニュエル・ミラーくん* (Emanuel Miller) の10.77秒。
マーキスノウェルくんの、NCAAトーナメント新記録19アシストの試合のハイライト動画を置いておきますね。
余談ですが、エマニュエル・ミラーくん（エントリーは撤回）は、レナード・ミラーくんの兄ちゃんです。
SprintとLane Agilityの両方とも速かったコは、エントリー撤退者が多いのですが、ドラフトに残った中では、マーキス・ノウェルくんとオリビエ=マクセンス・プロスパーくんが速いです。
PITでは、タイリー・アップルビーくん (Tyree Appleby)とサージャバリ・ライスくん (Sir’Jabari Rice)が、両方とも速そうでした。
今回はここまで。
次回は、体力測定 後編 ジャンプ系！
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