NBAドラフト2023 予習 : 体力測定 後編

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引き続き、ドラフトコンバインとGリーグ エリートキャンプの体力測定の結果を見ていきましょう。
今回は、垂直跳び、助走ありジャンプ、最高到達点など。

2023 G League Elite Camp Official Testing Results
Draft Combine Strength & Agility | Stats | NBA.com

こちらも身体測定と同様に、PITについては言及したいとこだけピックアップして書いておきます。
2023 Portsmouth Invitational Tournament Anthro Measurements + Athletic Testing

身体測定やスピード系種目の結果は、過去記事で。
身体測定 前編 : 身長・体重
身体測定 後編 : Wingspan・Standing Reach
体力測定 前編 : 3/4 Court Sprint・Lane Agility

名前に* 印がついているのは、アーリーエントリーを撤回した選手です。

Stanging Vertical Leap (垂直跳び)

ドラフトコンバインの垂直跳びで一番高く跳んだのは、ジュリアン・フィリップスくん (Julian Phillips)の36インチ (約91.5cm)。

ジュリアンフィリップスくんのよい公式ハイライト動画がないので、高校時代のフルゲーム動画を置いておきますね。ジュリアンフィリップスくんのチームメイトにジョーダン・ウォルシュくん、対戦相手にはグレイディ・ディックくんがいます。

2番目に高く跳んだのは、オリビエ=マクセンス・プロスパーくん (Olivier-Maxence Prosper)の35インチ (約90cm)、3番目は、ハイメ・ハケスくん (Jaime Jaquez Jr.)とジェイレス・ウォーカーくん (Jarace Walker)の34.5インチ (約87.5cm)。

ハケスくんのジャンプが高いのは、今年のドラフトコンバインのでサプライズの1つでした。ぜんぜんそんなイメージなかった!ハケスくんのハイライト動画を置いておきますね。

※ハケスくん、Standing Reach/身長比がずいぶん低めなので、個人的にはちょっとだけ数値を怪しんではいます…

次いで、モハベ・キングくん (Mojave King)が33.5インチ (約85cm)、マイク・マイルスくん (Mike Miles Jr.)、トレイス・ジャクソン=デイビスくん (Trayce Jackson-Davis)、ジョーダン・ウォルシュくん (Jordan Walshが33インチ (約84インチ)でした。

Gリーグ エリートキャンプの垂直跳びが高かった選手は、またしても軒並みエントリーを撤回しています…

一番高かったのは、エマニュエル・ミラーくん* (Emanuel Miller)の34インチ (約86.5cm)、2番目は、マシュー・マレルくん* (Matthew Murrell)とタイラー・バートンくん* (Tyler Burton)の33.5インチ (約85cm)、3番目がリーキー・ブラックくん (Leaky Black)とクリフ・オモーリくん* (Cliff Omoruyi)の33インチ (約84インチ)。

この5名のうち、ドラフトに残ったのはリーキー・ブラックくんだけです。リーキーブラックくんの昨年(2022年)のNCAAトーナメントのハイライト動画を置いておきますね。

ちなみにPITは助走ありジャンプの測定がなくって、垂直跳びだけです。TOP3は、クレイグ・ポーターくん (Craig Porter Jr.)の34.5インチ (約87.5cm)、テービオン・キンジーくん (Taevion Kinsey)の33.5インチ (約85cm)、ジャーケル・ジョイナーくん (Jakel Joiner)とクリス・バンクストンくん (Kris Bankston)の32.5インチ (約82.5cm)でした。

ドラフトコンバインの垂直跳びで一番低かったのは、オマリ・ムーアくん (Omari Moore)の23インチ (約58.5cm)。2番目に低かったのは、アジュラス・トゥベラスくん (Azuolas Tubelis)の23.5インチ (約57cm)、3番目はザック・イーディくん* (Zach Edey)、トリスタン・ブクセビッチくん (Tristan Vukucevic)、ドリュー・ティミくん (Drew Timme)の26インチ (約66cm)でした。

オマリムーアくんは、助走ありジャンプも1番低いんですが、身長とWingspanのわりにStanding Reachが高すぎる感じがするので、個人的にはちょっと数値を怪しんでいます。最高到達点で見ると、平均よりちょっと高いくらいです。
オマリムーアくんの動画を置いておきますね。

Gリーグ エリートキャンプで垂直跳びが一番低かったのは、ディロン・ジョーンズくん* (Dillon Jones)の23インチ (約58.5cm)。2番目に低かったのは、ジョー・ブライアントくん (Joe Bryant)の24.5インチ (約62cm)、3番目はアントン・ワトソンくん* (Anton Wwatson)とジェイレン・ブリッジスくん* (Jalen Bridges)の25インチ (約63.5cm)でした。

Max Vertical Leap (助走ありジャンプ)

ドラフトコンバイの助走ありジャンプで一番高く跳んだのは、垂直跳びでも1位だったジュリアン・フィリップスくんの43インチ (約109cm)。

2番目に高く跳んだのは、モハベ・キングくんの42インチ (約106.5cm)、3番目はオリビエ=マクセンス・プロスパーくんとキャム・ウィットモアくん (Cam Whitmore)の40.5インチ (約103cm)でした。ドラフトコンバインでの40インチ超えはこの3人。

モハベキングくんのGリーグ公式ミニドキュメンタリーを置いておきますね。最初の方(28-29秒あたり)にちらっとMat Vert測定してるとこっぽい映像入ってますね。

次いで、アンドレ・ジャクソンくん (Andre Jackson Jr.)が39.5インチ (約100.5cm)、アンソニー・ブラックくん (Anthony Black), ハイメ・ハケスくん、Brandon Podziemskiくんが39インチ (約99cm)。ここまで8人が39インチ超え。

垂直跳びの項でも書いたハケスくん以外は、だいたいイメージどおりなんですが、アンソニーブラックくんもちょっと意外だったかな。

豪快なダンク決めたりしてるんですが、アタシ的にはアンソニーブラックくんってふんわり柔らかなイメージなので(いや髪型の話じゃなくて全体的な雰囲気)、そのせいかもしれないですね笑。お気に入りの動画置いておきますね。アンソニーブラックくん、ピンクのフーディよく着てる印象です(参考)。

Gリーグ エリートキャンプの助走ありジャンプで一番高く跳んだのは、マシュー・マレルくん* の41.5インチ(約105.5cm)。2番目に高かったのは、マーキス・ノウェルくんの (約99cm)。3番目はジェイジアン・ゴートマンくん (Jazian Gortman)の38.5インチ (約98cm)。

次いで、タイラー・バートンくん* 、タイリン・ローレンスくん* (Tyrin Lawrence)、テービオン・キンジーくん (Taevion Kinsey)の38インチ (約96.5cm)。

テービオンキンジーくん、測定数値は期待したほどの高さではなかったんですが(期待が大きすぎた)、アタシ的にはAll-time ジャンプの凄い選手TOP5に入ります。2019年の動画ですが、5人越えダンクを置いておきますね。これ何がすごいって、どこにも手をついたりしてないの!

ドラフトコンバインで助走ありジャンプの一番低かったのは、ザック・イーディくん* とオマリ・ムーアくんの29.5インチ (約75cm)。垂直跳びの項で書いたように、オマリムーアくんの数値については、ちょっとだけ怪しんでいます。

次いで、ライアン・カルクブレンナーくん* (Ryan Kalkbrenner)、トリスタン・ブクセビッチくん、ドリュー・ティミくん、アジュラス・トゥベラスくんが、30.5インチ (約77.5cm)

Gリーグ エリートキャンプの助走ありジャンプで一番低かったのは、ジョーイ・ハウザーくん (Joey Hauser)、アントン・ワトソンくん、ディロン・ジョーンズくん 29インチ (約73.5cm)、次いで、ジェイレン・ブリッジスくん* の30インチ (約76cm)でした。

最高到達点 TOP5

最高到達点は、Standing Reach + Max Verticalで出しています。

ドラフトコンバインとGリーグ エリートキャンプを合わせて、最高到達点12フィート 超えが8人いました(エントリー撤退者含む)。

名前
最高到達点 / 靴なし身長

1. ジュリアン・フィリップス (Julian Phillips)
12’1″ (約368.5cm) / 6’6.75″ (約200cm)
ドラフトコンバイン

1. コリン・キャッスルトン (Colin Castleton)
12’1″ (約368.5cm) / 6’10.5″ (約209.5cm)
エリートキャンプ

1. ザック・イーディ* (Zach Edey)
12’1″ (約368.5cm) / 7’3.25″ (約221.5cm)
ドラフトコンバイン

4. オリビエ=マクセンス・プロスパー (Olivier-Maxence Prosper)
12’0.5″ (約367cm) / 6’6.75″ (約200cm)
ドラフトコンバイン

5. キャム・ウィットモア (Cam Whitmore)
12’0″ (約365.5cm) / 6’5.75″ (約197.5)
ドラフトコンバイン

5. レナード・ミラー (Leonard Miller)
12’0″ (約365.5cm) / 6’9.25″ (約206.5cm)
ドラフトコンバイン

5. クリフ・オモーリ* (Cliff Omoruyi)
12’0″ (約365.5cm) / 6’9″ (約205.5cm)
エリートキャンプ

5. ダロン・ホームズ* (DaRon Holmes II)
12’0″ (約365.5cm) / 6’9″ (約205.5cm)
ドラフトコンバイン

一昨年 (2021年)はやたらと最高到達点高いコが多かったですが、だいたい例年12フィートくらいまでがTOP5な印象です。
過去記事に飛ぶのが面倒な方のために、2021年がどんな感じだったかをかいつまんで書いておくと、1位はジェリコ・シムズくんの12’6.5”(約382cm)、3位のスコッティ・バーンズくんは12’3.5”(約374.5cm)、5位でも12’2″と今年の1位よりも高かったです。

昨年も12’2″を超えているコが3人いたので、今年は飛び抜けて高いコがいないといえるのかも(過去の数値の調査不足ですが)。

今年の測定の靴なし身長6-5未満で、最高到達点が一番高かったのはモハベ・キングくんでした。靴なし身長6’3.75″ (約192.5cm)で、最高到達点が11’11” (約363cm)。

身体能力が全体的に高そうなコたち

今年のドラフトコンバイン組で、全体的に身体能力が高そうなのは、オリビエ=マクセンス・プロスパーくん。アンドレ・ジャクソンくん、キャム・ウィットモアくんあたりかなー。

O-Maxくんは、両方のジャンプとLane AgilityでTOP5、SprintはTOP10。測定者が少ないですがShuttle RunもTOP3と非常に好成績でした。2022年のものですが、O-Maxくんの動画置いておきますね。

アンドレ・ジャクソンくんは、SprintとMax VertでTOP5、Standing VertとLane AgilityではTOP10。(Shuttle Runの数値はなし)

アンドレジャクソンくんはやっぱりフルゲームを見てなんぼだと思うので、今年のNCAAトーナメントのGonzaga戦のフルゲーム動画を置いておきますね。Uconnホントに強かった!

キャム・ウィットモアくんは、Max VertでTOP5、Standing Vert、Lane Agility、SprintでTOP10。ただし、Shuttle Runは測定値のある中で遅い方です。

※6/21追記 ドラフトを前に、公式からウィットモアくんのハイライト動画出てたので置いておきますね。

ウィットモアくんをはじめ、今年のドラフト候補生盛りだくさんの2022年のNike Hoop Summitのフルゲーム動画を置いておきますね。(USAロスター / Worldロスター) この試合、ウィットモアくんは19得点の活躍でした。

あと、今年はエントリー撤回しましたが、テレンス・シャノンくんやジュダ・ミンツくんも全体的に身体能力が高そうです。

個人的にちょっと意外だったのが、トレイス・ジャクソン=デイビスくん。Standing VertはTOP5、Max Vert, Sprint, Shuttle RunはTOP10でした。ただし、Lane Agilityはかなり遅いです。トレイスくんのカレッジキャリアハイライトを置いておきますね。25分くらいあります。

Gリーグ エリートキャンプはエントリー撤回したコが多いですが、残った中では、マーキス・ノウェルくんが全体的に身体能力高そうでした。撤回した中では、エマニュエル・ミラーくんとマシュー・マレルくんが高そう。

エマニュエル・ミラーくん(エントリーは撤回)と、レナード・ミラーくんは兄弟です。兄ちゃんはエリートキャンプ、弟はドラフトコンバインと別々の測定ですが、身体能力はわりと同じくらいな感じです。ただし、サイズの方は身長も含め、弟の方がだいぶ長いです。

タクエビオン・スミスくんは昨年すべての種目で4〜6位だった(と去年の記事に書いてあった)のですが、今年もだいたい10位以内でした。

全体的に身体能力低そうだったのは、トリスタン・ブクセビッチくんとザック・イーディくんかな。でもイーディくんLane Agilityはそこまで遅くはなかったです。

身体測定・体力測定の話はここまで!
やっぱり全体的に驚きが少なかった気がするー。
何か気づいたら追記するかも。

比較編はまた書きたいけど、これはドラフト後かも。

ドラフトまであと少しですが、書いておきたいなーと思ってるのは、グレイディ・ディックくんのフルゲーム動画まとめと、フルゲーム動画まとめのまとめと、今年のドラフト候補生TOP5あたりかなーーーーー。

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