NBAドラフト 2025 予習 : 身体測定 前編

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今年はずいぶん出遅れて…と思ったら、昨年も身体測定結果について書き始めたのはドラフトの10日前でしたっ!なんだフツーじゃないか…

NBAが定めたアーリーエントリーの撤回期限が過ぎたところで、あとはドラフト当日を待つだけとなりました。
最終的なアーリーエントリー選手のリストは一両日中にでも公式発表されることでしょう。アーリーエントリーの話はそれが出てからということで。

ドラフト1日目のGreen Roomに招待される選手の情報が出てきていて、非公式のリストですが今のところ13名。このESPNのこの記事によると、さらに11名が招待される予定だとかなんとか。
Sources – Flagg leads first batch of NBA’s green room invites – ESPN

この記事にもあるように、ドラフトが2日間開催になったためにGreen Room招待選手が1巡目指名に漏れると従来よりムゴい感じがするので、招待人数絞ってもいいんじゃないのかなぁ。昔はもっと少なかったし。

では、本題の身体測定結果を見ていきましょう🙌
今回は身長と体重について。

ドラフトコンバイン参加選手

昨年からドラフトコンバインに招待された選手は、コンバインへの参加が必須となりました。
そこら辺の詳しいことは過去記事で。
NBAドラフト予習: ドラフトコンバインとは | 24seconds

今年のドラフトコンバイン招待選手75名のうち、開催前に撤退した選手が1名いたので参加すべき選手は74名。 Gリーグエリートキャンプからドラフトコンバインに追加で招待された選手が5名を含めると79名。
で、現時点で公式サイトに測定結果が掲載されているのは76名分です。

参加すべき79名のうち、ドラフトコンバイン当日に参加したのは72名だったようです(当初公式サイトに掲載された測定結果数より)。
参加しなかったと思われる7名は全員海外選手なので、チームがシーズン中であるなどのやむを得ない理由で参加できなかったのではないかと思われます。

6月初めのadidas Eurocampのタイミングで、必要なコンポーネントが実施されたと思われるのが以下の3名(そのタイミングで情報が流れてきてたからね)。
Bogoljub Markovic, Noah Penda, Nolan Traoré

さらに後日身体測定結果が流れていた Joan Beringerくんを含めた、76名分が現在、NBA公式サイトに掲載されています。

残る以下の3名についても、巷には身体測定結果が流れているので、後日公式サイトに掲載されるかもしれません。
Noa Essengue, Hugo Gonzalez, Ben Saraf

というわけで、少なくとも身体測定結果は全員分で揃っています。

さらに、Gリーグ エリートキャンプ招待選手は45名(うち5名はドラフトコンバインにも参加)と、PIT招待選手67名と述べ186名分の測定結果があります🙌

▽NBA
Draft Combine Anthrometric | Stats | NBA.com
▽Gリーグ エリートキャンプ
2025 G League Elite Camp Official Testing Results – The NBA G League
▽P.I.T
2025-PIT-Final-Tournament-Stats.pdf(PDF)
※なぜか同じページが何回も繰り返し出てくるので、12ページ以降を見るのがよさそう

名前に*印をつけた選手は、アーリーエントリーを撤回しています。

身長(靴なし)

NBAの公式身長は2019年以降「靴なし」身長とされていて、ドラフトコンバインとGリーグエリートキャンプの測定数値も「靴なし」身長です。(PITは靴あり)

身長が一番高かったのはロコ・ジカースキーくん (Rocco Zikarsky) で、7′3″(約221cm)。
2番目に高かったのは、ライアン・カルクブレンナーくん (Ryan Kalkbrenner)と ハンセン・ヤンくん(Hansen Yang)の7′1″ (約216cm)。

NBL公式からジカースキーくんのドラフトコンバインハイライト(体力測定とドリル類)が出てたので置いておきますね。

次いで、カマン・マルアチくん (Khaman Maluach) が7′0.75″ (約215.5cm)、マキシム・レイノーくん (Maxime Raynaud) が 7′0.25″ (約214cm)、ウラジスラフ・コールディンくん (Vladislav Goldin) が 7′0″ (約213.5cm)で、ここまで6名が7フッターで、全員ドラフトコンバインでの測定です。

Big Ten公式から、ウラジスラフゴールディンくんの30分くらいあるハイライト動画が出てるので、置いておきますね。

ちなみにこの6名のうち4名はNCAAでプレーしていましたが、米国生まれはカルクブレンナーくんのみ。WSC Sportsの記事によるとNCAAでプレーする7フッターの半分近くが海外出身選手だとかなんとか。

Stronger global presence in key positions: Nearly half of all NCAA 7-footers are international, meaning frontcourt matchups in March Madness will feature an unprecedented level of global talent.

via March Madness Goes Global: The Rising Impact of International Talent in NCAA Basketball – WSC Sports

身長が一番低かったのは、エリートキャンプのウェイド・テイラーくん (Wade Taylor IV) の 5′9.5″ (約176.5cm)。 本人名義のYouTubeチャンネルに、ドキュメンタリーシリーズがあったので、一番新しい動画を置いておきますね。

2番目に低かったのは、ドラフトコンバインのマーク・シアーズくん (Mark Sears) とエリートキャンプのRJデイビスくん (RJ Davis) で、5′10.75″ (約180cm)。奇しくも2人とも、カレッジで5年プレーしたSuper Seniorです。

RJデイビスくんがカレッジキャリアで出場したすべてのNCAAトーナメントのハイライトまとめ動画がNCAA公式から出てるので置いておきますね。

シアーズ先輩もみんなに見て欲しいので、今年のNCAAトーナメントでのハイライト動画置いておきますね。

4番目に低かったのは、エリートキャンプからドラフトコンバインに招待されたライアン・ネムハードくん (Ryan Nembhard) で、5′11″ (約180.5cm)。 アンドリュー・ネムハードくんの弟です。(カタカナ表記は長いものに巻かれました…)

AAUでも高校でも兄弟一緒にプレーしてたんですが、試合以外で一緒の姿を見れるのは貴重なので5年近く前の動画置いておきますね。

ここまで4名が6フィート未満。
次いで小さかった、ジャランド・ロウくん* (Jaland Lowe/6′0″)とタハド・ペティフォードくん*(Tahaad Pettiford/6′0.25″)は、アーリーエントリーを撤回しています。

ドラフトコンバインでの測定で小さいTOP3は、前述のマーク・シアーズくん、タハド・ペティフォードくんと、もう1人はジェイス・リチャードソンくんです。ジェイスくんカレッジ公式プロフが6-3だったので、靴の有無を考慮しても思ってたよりちょっと小さかったかな…

ジェイスくんはジェイソン・リチャードソンのご子息。パパさんの母校であるMichigan Stateでプレーしました。公式のミニドキュメンタリーあったので、置いておきますね。

PITの身長は靴あり

最初に書いたようにPITの身長は「靴あり」です。ドラフトコンバインやエリートキャンプとは比較できないので、ご参考までに。

PITは靴ありでも7フッターはいなくって、TOP3は、ビクター・ラーキンくん (Viktor Lakhin) の 6′11.5″ (約212cm)、ウーマル・バロくん (Oumar Ballo)と、ムサ・シセくん (Moussa Cisse)の 6′11.25″ (約211.5cm)。 3人とも靴なしだと6-10台かな(推測)。

PITで身長が一番低かったのは、エリートキャンプにも参加していたウェイド・テイラーくんの5′11.25″ (約181cm)。次いで、デイボン・スミスくん (Deivon Smith)とダリアス・ジョンソンくん (Darius Johnson)の6′0″ (約183cm)。

デイボンスミスくんはジョージア州の出身で、アタシがジョージア州の高校バスケを熱心にチェックしてた頃のコなので、今年のドラフト候補生の中でとても思い入れの深い選手の1人です。高校時代は身体能力にモノを言わせたイケイケっぷりがすさまじかったんですが(それはそれでとてもよかった)、カレッジでの5シーズン(4校)を経て、すごくいい選手になりました。

体重

体重が一番重かったのは、ドラフトコンバインのトーマス・ソーバーくん (Thomas Sorber) の262.8ポンド (約119kg)。

Georgetownの試合は日本から見づらいのと、シーズン終盤にケガで離脱してしまったのとで、フルゲーム見るチャンスがあまりなかったんですが、高校 (Archbishop Ryan) 時代のフルゲーム動画探したら1シーズン分プレイリストになってたので、リンク置いておきますね。
2023-24 AR BASKETBALL GAMES – YouTube

この↑ポストで言及してる、ジャリルべセアくん・アマドノエルくん・ロブライトくん・トーマスソーバーくんを有するTeam Finalと、タハドペティフォードくん・エリオットカドーくん・ジャカイ・ハワードくん・メリークトーマスくんを有するNH Lightningが対戦した試合のハイライと動画置いておきますね。当時はぜんぜん知らなかったけど、確かにソーバーくんいるわ👀

この対戦ほんと両チームに好きなガードが多過ぎて…♡

2番目に重かったのは、Gリーグエリートキャンプのディラン・カードウェルくん (Dylan Cardwell) の261ポンド (約118.5kg)。3番目に重かったのは、ドラフトコンバインのエリック・ディクソンくん (Eric Dixon) の258.6ポンド (約117kg)。

ディランカードウェルくんも思い入れの深い選手の1人です。
ジョージア州の高校バスケを熱心にチェックしてた時に、最推しAAUチームや最推し高校にいたことがあるので、その頃に知ったコです。

プレーの頼もしさもさることながら、チャーミングなキャラクターとかリーダーシップとか、すっごく魅力的なコなので、みんな大好きになると思う!

体重が一番軽かったのは、エリートキャンプのジョン・プラキデスくん (John Poulakidas) で、159.2ポンド (約72kg) 。2番目に軽かったのはエリートキャンプのジャランド・ロウくん* の161ポンド (約73kg)。3番目に軽かったのは、タハド・ペティフォードくん* の168.8ポンド (約76.5kg)。

次いでブギー・フランドくん* (Boogie Fland) の172.4ポンド (約78kg) 、ラバロン・ファイロンくん* (Labaron Philon) の174.6ポンド (約79kg) で、体重の軽いTOP5のうち4名はエントリーを撤回しています。

はぁ…もぉ…来季のカレッジが待ち遠しいっ。

PITの体重

PITの測定で体重の重いTOP3は、ドラフトコンバイン・エリートキャンプで一番重かったトーマス・ソーバーくんよりも重いです。

グレート・オソボーくん (Great Osobor)が289ポンド (約131kg)、ウーマル・バロくんが274ポンド (約274kg) 、ジュリアン・リースくんが263ポンド (約119kg)。

ジュリアン・リースくんが、WNBA選手エンジェル・リースちゃんの弟だって知ったのは、今年のNCAAトーナメントの時でした…

これ2022年の記事なんですが、一緒にMarylandにいた時期があったんですね。
The Reeses: A Terp Family Affair – University of Maryland Athletics

Big Ten公式からジュリアンリースくんの1時間超えハイライト動画が出てるので置いておきますね。

PITの体重軽い方は特筆すべきとこもないので割愛で。

靴の有無でどれくらい身長は違うのか

前述のようにドラフトコンバインとGリーグエリートキャンプは靴なし身長で、PITは靴あり身長です。
ウェイドテイラーくんのように、両方で測定してる選手がけっこういるので、どれくらい違うのか比べてみましょう。

名前靴なし靴あり
Andrew Carr6′9.5″6′10.75″
Chance McMillan6′1.5″6′2.5″
Chase Hunter6′1.75″6′3.25″
Chris Youngblood6′3.25″6′4.5″
Chucky Hepburn6′0.5″6′1″
Igor Miletić Jr.6′8.75″6′9.75″
Jahmai Mashack6′4.75″6′3.75″
John Poulakidas6′4.5″6′5.5″
Jonathan Pierre6′8.25″6′9.25″
Kobe Johnson6′4.5″6′5.5″
Kobe Sanders6′7″6′8.75″
Nate Santos6′5.5″6′6.25″
Sean Pedulla6′0.5″6′1.75″
Tamar Bates6′3.75″6′5″
Wade Taylor IV5′9.5″5′11.25″

こうやってみると、最初に方に貼った「靴なしは1インチくらい低いと思っておけばよさそう」という感覚は、概ねあっているといえそうです。

ちなみに上の表で、ジャマイ・マシャックくん (Jahmai Mashack) だけ、靴なしの方が大きい数値になってます。これ靴なしがエリートキャンプで、靴ありがPITでの測定値なのですが、非公式のこちらのポストではエリートキャンプの身長が6′2.75″になってるので、こっちの方が正しそう。(PIT(靴あり)の方が間違ってると思わない理由は、カレッジ公式プロフの身長が6-4だから)

次回は、WingspanとStanding Reach。
途中でアーリーエントリー人数の話も挟むつもりなので、ドラフトまでに体力測定まで書けるかな…

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