NBAファイナルも終了して、ドラフトまであと10日を切りました。というかもうほぼ1週間!
NBAが定めたアーリーエントリーの撤回期限も過ぎて、最終的なアーリーエントリー選手のリストが出ています。海外組8名、カレッジ組84名の合計92名。
▷44 early entry candidates withdraw from NBA Draft 2023 | NBA.com
ドラフト当日のGreen roomへの招待も始まっているようです。
▷Sources – Victor Wembanyama headlines 19 NBA draft green room invitees – ESPN
では引き続き、身体測定の結果を見ていきましょう。
今回は、WingspanとStanding Reach。
身長・体重は前編で。
前編と同様に、対象はドラフトコンバインとGリーグ エリートキャンプでの測定です。PITについては特筆しておきたいとこだけピックアップして書いてます。
▷Draft Combine Anthrometric | Stats | NBA.com
▷2023 G League Elite Camp Official Testing Results
▷2023 Portsmouth Invitational Tournament Anthro Measurements + Athletic Testing
名前に* 印をつけてるコはエントリー撤回した選手です。
身体測定をしなかった選手については、身体測定 前編で。
Wingspan
Wingspanが一番長かったのは、ドラフトコンバインのザック・イーディくん* (Zach Edey)で、7’10.5″ (約240cm)。とにかくサイズに関しては、どこから見てもイーディくんが一番大きいです。
2番目に長かったのは、エリートキャンプのクリフ・オモーリくん* (Cliff Omoruyi)で、7’6.25″ (約230cm)、3番目はライアン・ カルクブレンナーくん* (Ryan Kalkbrenner)で、7’5″ (約226cm)。
ドラフトコンバインとエリートキャンプをあわせて、Wingspanの長いTOP3は、3人ともドラフトエントリーを撤回しています。
ドラフトの残った選手の中で、Wingspanが一番長かったのは、ドラフトコンバインのオスカー・シブエくん (Oscar Tshiebwe)と、エリートキャンプのコリン・キャッスルトンくん (Colin Castleton)の7’3.5″ (約222cm)。
オスカーシブエくんは、2021-22シーズンのPlayer of the Yearの類を総ナメにました。言わずと知れた、リバウンドマシーン。37得点24リバウンドの試合のハイライト動画を置いておきますね。
次いで、ドラフトコンバインのモハメド・ゲイくん (Mouhamed Gueye)と、エリートキャンプのチャールズ・ベディアコくん (Charles Bediako)が、7’3.25″ (約221.5cm)。ここまでが、7-3超えです。
Wingspanが一番短かったのは、ドラフトコンバインのマイク・マイルスくん (Mike Miles Jr.)と、Gリーグ エリートキャンプのマーキス・ノウェルくん (Markquis Nowell)で、6’0.5″ (約184cm)。
マーキスノウェルくんは身長が低いので、身長比ではいい感じですが、マイクマイルスくんは、今年の測定で唯一、身長よりも短いWingspanでした…
Wingspan短いとすっごく残念な感じしちゃいますけど、マイクマイルスくんプレーはカッコいいので、トーナメントのフルゲーム動画置いておきますね。
身長比でWingspanの長いTOP5
靴なし身長 / Wingspan / 身長に対するWingspanの比率(Wingspan÷身長)
1. ジェイジアン・ゴートマン (Jazian Gortman)
6’1″ (約185.5cm) / 6’10” (約208cm) / 1.123
エリートキャンプ → ドラフトコンバイン
2. クリフ・オモーリ* (Cliff Omoruyi)
6’9″ (約205.5cm) / 7’6.25″ (約229cm) / 1.114
エリートキャンプ
3. キヨンテ・ジョンソン (Keyontae Johnson)
6’4″ (約193cm) / 7’0″ (約213.5cm) / 1.105
ドラフトコンバイン
4. オスカー・シブエ (Oscar Tshiebwe)
6’7.25″ (約201.5cm) / 7’3.5″ (約222cm) / 1.104
ドラフトコンバイン
5. ジョーダン・ウォルシュ(Jordan Walsh)
6’5.75″ (約197.5cm) / 7’1.75″ (約218cm) / 1.102
ドラフトコンバイン
身長比ではダントツにWingspanが長かったのは、ジェイジアン・ゴートマンくん。Overtime EliteからGリーグエリートキャンプに参加、ドラフトコンバインにも招待されました。数値的にはめっちゃアタシ好みのサイズなので、俄然興味が湧いてきた!フルゲームみなくっちゃっ。
キヨンテ・ジョンソンくんは期待どおりのWingspan♡
2020年12月、試合中に倒れてから2シーズンを欠場。FloridaからKansas Stateにトランスファーして、今季プレーに復帰、NCAAトーナメントにも出場してElite 8まで進みました。
キヨンテくんの経緯については、この記事が詳しいです。
▷‘The best story in basketball’: Two years after his sudden collapse, Keyontae Johnson is betting on himself and winning
ドラフトコンバインのメディカルチェックもパスして、NBAドラフトでの指名が認められました。
▷Keyontae Johnson cleared to be selected in NBA draft, agents say – ESPN
キヨンテくんについては、あれこれ書きたくなっちゃうんだけど、それは別の機会に(書きたい…)。
前述のTOP5以外でWingspan/身長比が、1.1以上だったのは、ライアン・ルペールくん (Rayan Pupert)とジェイレス・ウォーカーくん (Jarace Walker)です。
ルペールくんのカタカナ表記はかなり暫定です。本人発音の聞ける動画置いておきますね。NBLの実況でもルペールっぽかったです。
海外選手をぜんっぜん知らないワタクシですが、今年の色気枠ということで少し前に教えていただいたので、ちょっと気になってます。
3位のクリフオモーリくんはエントリーを撤回したので、ドラフトに残った靴なし身長6’9″以上の選手のうち、身長比のWingspanが一番長いのは、チャールズ・ベディアコくんで1.064。これは全体の平均よりも少し長いくらい。
ドラフトコンバインとGリーグ エリートキャンプの測定した選手全体での平均は1.058くらいでした。
PIT参加選手のWingspan
実は、前述のジェイジアン・ゴートマンくんの1.123よりも身長比Wingspanの長い選手がPITにいました!1.11超えのコがぜんぶで3人いるので、ずらっと書いときます。
ジェイク・スティーブンス (Jake Stephens)
6’10.75″ (約210cm) / 7’9.5″ (約237.5cm) / 1.129
ジャスティン・マッツ (Justyn Mutts)
6’6″ (約198cm) / 7’3″ (約221cm) / 1.115
ジャバン・ジョンソン (Javan Johnson)
6’5″ (約195.5cm) / 7’1.5″ (約217cm) / 1.11
ジャスティンマッツくんの体型好きな感じなので、ハイライト動画置いておきますね。
Standing Reach
前回の身長の項で書きましたが、今年は靴なし身長の数値しか公表されていません。でも、おそらく…おそらくですが、Standing Reachは靴を履いて測定しているのではないかと思います。
Standing Reachが一番高かったのは…もう言わなくてもわかると思いますが笑…ザック・イーディくん* の9’7.5″ (約293.5cm)。2番目に高かったのは、ライアン・カルクブレンナーくん* の9’4.5″ (約285.5cm)。2人ともドラフトコンバインでの測定で、エントリーは撤回しています。
3番目に高かったのは、エリートキャンプのチャールズ・ベディアコくんの9’3.5″ (約283cm)。ドラフトに残った中では一番高いです。
次いで、ドラフトコンバインのトリスタン・ブクセビッチくん (Tristan Vukcevic)の9’3″ (約282cm)。海外選手はぜんぜん知らないので、ハイライト動画置いておきますね。
あとは、クリフ・オモーリくん* 、モハメド・ゲイくん、コリン・キャッスルトンくん、アデム・ボナくん* (Adem Bona)が、9’2.5″ (約280.5cm)でした。
Standing Reachの低かったのは身長低いコたちで、マーキス・ノウェルくんの7’5″ (約226cm)、タイガー・キャンベルくん (Tyger Campbell)の7’7.5″ (約232.5cm)、ケンドリック・デイビスくん (Kendric Davis)の7’8.5″ (約235cm)。
今年もまた、Standing Reachの数値がちょっと怪しいコがいるんですが、たとえばジェイレン・ウィルソンくん (Jalen Wilson)。
ウィルソンくんは、2021年と2022年のGリーグ エリートキャンプにも参加しているんですが、Standing Reachの測定数値は今年(ドラフトコンバイン)だけ3インチも低くなっています…
2021: 8’6.5″
2022: 8’6″
2023: 8’3.5″
毎年書いてる気がしますが、Standing Reachの数値はジャンプの数値に影響します。
過去2年、身長比でStanding Reachの高いTOP5を書いてたんですが、今年は靴あり身長の数値がないのと、靴なし数値で比率は出してはみたものの、なんかちょっとしっくりこないというか腑に落ちない感じがしたので(そこは靴の有無とは関係ないんだけど)、今年は書くのはやめました。悪しからず。
真の腕長
身長比でStanding Reachの高いTOP5を明記しなかったのであれなんですが、Wingspan/身長とStanding Reach/身長の両方でTOP5だったのは、ジョーダン・ウォルシュくん。おぉーイメージどおりじゃないですか。
ジョーダンウォルシュくんのミニドキュメンタリーを置いておきますね。
今年のWingspan系
Wingspanが長いわりには、Standing Reachはそれほどでもないコのことを勝手に「Wingspan系」と呼んでいます。
どうやって決めてるかというと、数値を足したり引いたり割ったりしつつ、他のコと比べたりしてるんですが、アタシにしか必要ないことだと思うので😂 詳細は書きません。わかりやすい例だけちょろっと書いておきますね。
今年のWingspan系といえるのは、この3人。順不同です。
靴なし身長 / Wingspan / Standing Reach
ジェイレス・ウォーカー (Jarace Walker)
6’6.5″ (約200cm) / 7’2.5″ (約220cm) / 8’8.5″ (約265.5cm)
ドラフトコンバイン
コービー・ブラウンくんと身長は同じです。Wingspanはジェイレスウォーカーくんの方が2インチ近く長いですが、Standing Reachはコービーブラウンくんの方が2インチ高いです。
ジェイジアン・ゴートマン (Jazian Gortman)
6’1″ (約185.5cm) / 6’10” (約208cm) / 8’3″ (約251.5cm)
エリートキャンプ→ドラフトコンバイン
マーカス・サッサーくんと身長は同じくらいです。Wingspanはゴートマンくんの方が3インチ長いですが、Standing Reachはサッサーくんの方がちょっと高いです。
ジェイレン・マーティン (Jaylen Martin)
6’5″ (約195.5cm) / 6’11.25″ (約211.5cm) / 8’5″ (約256.5cm)
エリートキャンプ
リッキー・カウンシルくんと身長は同じです。ジェイレンマーティンくんの方がWingspanが2インチ強長いですが、Standing Reachはカウンシルくんの方が2インチ高いです。
ジェイレス・ウォーカーくんのおすすめのおもしろ動画を置いておきますね。アンソニー・ブラックくん、キヨンテ・ジョージくん、ケイソン・ウォレスくんも出てます。
あと、PITのジャスティン・マッツくんもいい感じでWingspan系です。
6’6″ (約198cm) / 7’3″ (約221cm) / 8’7.5″ (約263cm)
身体測定はこんな感じで。
手の大きさは割愛したので、気になる方は公式サイトでご確認ください。イーディくんの手が驚くほどデカかったりはしないです笑
なんか、トップ選手が測定してない(これは今年に限った話じゃないけど)上に、例年よりもちょっと驚きが少ない結果で、さらにもろもろ長さの上位が軒並みエントリー撤回してるので、なんかちょっと盛り上がりに欠けた気がします。読み返してみてもアタシのテンション低いですね😂
いやーでも、アタシ的にはめっちゃ好みのサイズのコを掘り出せたので、よい身体測定だったといえるでしょう!(そこ)
追々また比較編を書こうと思ってますが、それはドラフトの後になるかも。
まずは体力測定編をなんとかドラフトまでに…
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