NBAドラフト2023 予習 : 身体測定 前編

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ドラフトまであと2週間となりました。
だいぶ出遅れてますが、今年もドラフト候補生たちの身体測定と体力測定の結果を見ていきたいと思います!

2023 G League Elite Camp Official Testing Results
Draft Combine Anthrometric | Stats | NBA.com

NBA公式のドラフトコンバイン、Gリーグ エリートキャンプの他に、Portsmouth Invitational Tournament (PIT)の測定結果もあるのですが、今回PITについては特筆しておきたいとこだけ書くことにしました。

自動エントリーのカレッジSuper Seniorの選手は、PITに参加している場合が多いので、測定結果のツイートへのリンクを置いておきますね(公式のツイートではないんですが)。
2023 Portsmouth Invitational Tournament Anthro Measurements + Athletic Testing

んじゃまずは、身体測定の結果から。
今回は、身長・体重・体脂肪率。
ただし、体脂肪率はGリーグエリートキャンプでの数値のみです。

過去記事で書いたとおり、コンバインやエリートキャンプの参加者でエントリーを撤回した選手たちがいます。名前に* 印をつけてるコはエントリー撤回した選手です。

身体測定をしなかった選手たち

ドラフトコバインの参加者リストに名前があるけど、身体測定の数値のない選手が11名いるので名前を挙げておきます。

Noah Clowney, Keyonte George, Scoot Henderson, Jett Howard, Bobi Klintman, Dereck Lively, Kevin McCullar, Brandon Miller, James Nnaji, Brice Sensabaugh, Nick Smith Jr.

※公式の参加者リストに名前がないのに、公式の測定数値の一覧に名前が載っている(数値はない)コが3名いるのですが、その分は割愛してます

ライブリーくんのもろもろ長さと、スクートくんのWingspanに期待してたので、すっごく残念!

身長(靴なし)

従来のドラフトコンバイン(プレドラフトキャンプ時代も含む)では、「靴あり」身長と「靴なし」身長の両方の数値が公表されていたのですが、今年はドラフトコンバイン、Gリーグ エリートキャンプとも「靴なし」身長の数値のみ公表されています。

ちなみに、NBAの公式身長は、2019年から一応「靴なし」ということになっています。

カレッジや高校などの公式身長は、おそらく「靴あり」の数値だと思うので、ドラフトコンバインでの測定結果を見ると、たいがい認識してたよりも低い数値になってるかと思います。

身長が一番高かったのは、ザック・イーディくん* (Zach Edey) の、7’3.25″(約221.5cm)。2番目に高かったのは、ライアン・カルクブレンナーくん* (Ryan Kalkbrenner) の、7’0.75″(約215cm)。2人ともドラフトコンバインでの測定ですが、2人ともエントリーは撤回しました。

3番目に身長が高かったのは、ドラフトコンバインのトリスタン・ブクセビッチくん (Tristan Vukcevic) の、6’11.25″(約211.5cm)。次いでエリートキャンプのコリン・キャッスルトンくん (Colin Castleton) の、6’10.5″(約210cm)、ドラフトコンバインのモハメド・ゲイくん (Mouhamed Gueye)の、6’10.25″(約209cm)。ここまでがTOP5です。

モハメドゲイくんのキャリアハイのハイライト動画が公式から出てたので置いておきますね。

あとは、エリートキャンプのチャールズ・ベディアコくん (Charles Bediako)とドラフトコンバインのグラント・ネルソンくん* (Grant Nelson)が6’10″(約208cm)で、6’10″以上はここまでの7名。

チャールズベディアコくんって、2017年のU16カナダ代表の時から (2017U16, 2018U17, 2018U18, 2019U19) 知っているので、めっちゃベテランなイメージなのですがまだカレッジSophomoreです。アタシの脳内データベースは身長6-9から更新されてなくって、いつの間に7フッター!?って驚きました。ベディアコくんのハイライト動画を置いておこうと思ったら、公式な動画がないのでトーナメントのフルゲーム動画置いておきますね。

エントリー撤回のお知らせを眺めながら、なとなくデカいコの撤退が多いような気がしていたんですが、ドラフトコンバインとGリーグエリートキャンプに参加した6’9″以上の選手11名のうち約半分の6名が撤退してました。他の身長よりも撤退者の比率が高いのかどうかは調べてないのでわかりませんっ。

身長が一番低かったのは、今年のNCAAトーナメントでの素晴らしいパフォーマンスが記憶に新しい、マーキス・ノウェルくん (Markquis Nowell) の5’6.75″ (約169.5cm)。ノウェルくんのハイライト動画を置いておきますね。

2番目に低かったのは、エリートキャンプからコンバインに招待された、ケンドリック・デイビスくん (Kendric Davis)の5’10.25″ (約178.5cm)。

次いで、アイザイア・スティーブンスくん* (Isaiah Stevens)とマーク・シアーズくん* (Mark Sears)が5’10.75″ (約180cm)、タイガー・キャンベルくん (Tyger Campbell)が5’11” (約180.5cm)。ここまで5名が6フィート未満。5人ともGリーグ エリートキャンプでの測定です。

タイガーキャンベルくんを知ったのって8th Gradeの頃(たぶんこれが最初)なんだけど、かれこれ8年前。なんというか感慨深いことこの上ないですね。タイガーキャンベルくんのハイライト動画を置いておきますね。

ドラフトコンバインで一番身長が低かったのは、マイク・マイルスくん (Mike Miles Jr.)の 6’0.75″(約185cm)でした。

PITに参加した小さめ選手

PITには、カレッジ屈指の小さめPGが多く参加しました。

ジェリー・ウォーカーくん (Jordan “Jelly” Walker / 5’9.25″)、ダリアス・マギーくん (Darius McGhee / 5’9.25″)、ユーリ・コリンズくん (Yuri Collins / 5’10.75″)、タイリー・アップルビーくん (Tyree Appleby / 5’11.5″)、エリートキャンプにも参加していたタイガー・キャンベルくんなどなど。

ダリアスマギーくんとジェリーウォーカーくんは、2021-22シーズンのPPGトップ5です(参考)。

ジェリーウォーカーくんのハイライト動画置いておきますね。ニックネームの「ジェリー」の由来は、もちろんJelly Fam🍇

体重

体重が一番重かったのは、ドラフトコンバインのザック・イーディくん* で、306.4ポンド(約140kg)。唯一の300ポンド越えです。

2番目に重かったのは、ドラフトコンバインのアダマ・サノゴくん (Adama Sanogo)の257.8ポンド (約117kg)。3番目に重かったのは、エリートキャンプのノーチャード・オミールくん (Norchad Omier)* の254ポンド (約115kg)。(オミールくんのカタカナ表記は暫定)

アダマサノゴくんは、2023年のNCAAトーナメントのMOPです。トーナメントのハイライト動画を置いておきますね。

次いで、オスカー・シブエくん (Oscar Tshiebwe)の253.6ポンド (約115kg)、コービー・ブラウンくん (Kobe Brown)の252.2ポンド (約114.5kg)、ライアン・カルクブレンナーくん* の251.8ポンド (約114.5kg)。ここまで6名が250ポンド越え。

250ポンド超えのうち7フッターは2人だけで、残りの4名は身長6’6.5″〜6’7.25″のガッチリ系です。

体重が一番軽かったのは、身長も一番低かったマーキス・ノウェルくんで160.4ポンド (約73kg)。2番目に軽かったのは、ドラフトコンバインのタクエビオン・スミスくん (Terquavion Smith)の163.2ポンド (約74kg)、3番目に軽かったのは、エリートキャンプのアントワン・デイビスくん (Antoine Davis)の164.6ポンド (約74.5kg)。170ポンド未満はこの3人。

NCAAトーナメントでのトキメキがまだ尾を引いていて、少なくとも今この瞬間は、タクエビオン・スミスくんが今年のドラフト候補生でお気に入りNo.1かもしれません。

タクエビオンスミスくんのトーナメントのハイライト動画を置いておきますね。

身長6-8以上で体重が1番体重が軽いのは、ぶっちぎりでイマニ・ベイツくん (Emoni Bates)でした。179.2ポンド(身長は6’8.25″)。

ちなみに、オスカーシブエくんやタクエビオンスミスくん、イマニベイツくんの名前のカタカナ表記については、過去記事でちょろっと書いてるのでご参考までに。

体脂肪率

今年のドラフトコンバインでの測定は、体脂肪率の数値がありません。アタシとしては、体重よりも体脂肪率の数値の方が盛り上がるので、とっても残念です。せっかく昨年こんな発見したのに…

Gリーグ エリートキャンプは体脂肪率の数値があるので、その分だけちょろっと見てみましょう。

体脂肪率が一番高かったのは、アントン・ワトソンくん* (Anton Watson) の19.1%。ぶっちぎりの1位です。奇しくも昨年のドラフトコンバインで1番体脂肪率が高かったドリュー・ティミくんと同じGonzagaからのエントリーです(エントリーは撤回)。

Gリーグエリートキャンプで体脂肪率が高かったTOP3(4人)は、前述のワトソンくんも含め全員エントリーを撤回しているので、そこは割愛。

ドラフトに残った中では、マシュー・メイヤーくん (Matthew Mayer)が12.7%、チャールズ・ベディアコくんが11.4%、Joe Bryantくんが10.9%、タイガー・キャンベルくんが10.1%と10%越えです。

体脂肪率が一番少なかったのは、ジェイジアン・ゴートマンくん (Jazian Gortman)の3.6%。ゴートマンくんは、Overtime EliteからGリーグエリートキャンプに参加、ドラフトコンバインにも招待されました。双子のトンプソンくんたちと対戦した、OTEのフルゲーム動画を置いておきますね。黒いジャージーの6番がゴートマンくん。(サムネの黄色ジャージーのコ)

体脂肪率高い方と同様に、低い方も軒並みエントリーを撤回してるので、残ってるコだけ書いておきます。

サージャバリ・ライスくん (Sir’Jabari Rice)が、4.9%、アレックス・ファッジくん (Alex Fudge)とマーキス・ノウェルくんが5%で、残った中ではゴートマンくんを含めた4名が体脂肪率5%以下でした。

サージャバリライスくん、以前はJabari Riceと表記されていたことが多かったような気がします。Texas公式の動画のタイトルでもJabari Riceの表記になってるものがありました(参考 / 公式プロフはSir’Jabari)。トーナメント1回戦のハイライト動画があったので、置いておきますね。

今回測定しなかった選手の過去測定結果

2018年頃からアンダー世代のUSA代表やNike Hoop SummitのUSAチームの測定結果が公表されなくなっちゃったし、近年コロナ禍で中止になったイベントも多かったので、過去の数値があんまりないんですよね…しょんぼり。

双子のトンプソンくんたちは、2021年と2022年のOTE Pro Dayで行われた測定結果が公表されています。先に書いた予習記事にまとめておいたので、詳しくはこちらをご覧ください。

デレク・ライブリーくんはMcDAAGの時に、身長 7-2, Wingspan 7-8, Standing Reach 9-2って言われてたんですが、いつの測定によるものなのか不明です。
Pro InsightのQ&A記事には本人談として「I’m 7’2” and 225 pounds with a 7’7-8” wingspan.」と記載されています。2022年6月の記事。
Dereck Lively II Q&A

スクート・ヘンダーソンくんのWingspan 6-9説とか、ノア・クロウニーくんのWingspan 7-2説とか、ブランドン・ミラーくんのWingspanが6-11とか7-0とか7-1説とか、ニック・スミスくんのWingspanが6-7とか6-8説とかは、数値の出元がわかりませんでした…

ニックスミスくんについては、2017年のFuture 150 Elite24 Combineでの測定数値がありました。たぶん8th Gradeくらいかなぁ。当時身長5-11, Wingspan6-3, Standing Reach7-11だったらしいよ!
Nick Smith Jr., PG – Sherwood, AR (2022) | Future150
この比率から考えると、Wingspan6-8は妥当なのかも。

ちなみにですが、ジュダミンツくん(エントリーは撤回)のWingspanは、7-0って言われてるのをいくつか見かけたことがあるんですが、ドラフトコンバインの測定では6-3だったので、出元のわからない数値は信用しない方がいいなと思いました!

あ、そういえば、ドラフトコンバインの時に速報的に測定数値をツイートしているどこぞのアカウントがありましたが、公式の測定数値を違う数値をツイートしてるとこもあったので、みなさまご注意のほどを。

次回は、WingspanとStanding Reach。

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