NBAの小さめPG事情

ワタクシ、小さめPGが好きです。
まぁ、年々着々と射程範囲は広がっているんですが(全員大好きって言えるくらいを目指している)、基本のキとしては「カワイイ・カッコいい・勇ましい」の三拍子揃った小さめPGが大好きです。

アタシがNBAを見始めてまもない頃と比べて、近年、NBA…特にドラフトで指名される選手に、小さめ(6-0あたり以下)PGが減っているような気がしています。

実際のところどうなんだろうって、昨季思い立って調べ(て今まで寝かせて)たものをざっくりまとめました。

前提

調べたのは2000年以降のドラフト指名選手についてです。
何で2000年以降にしたかというと、アタシがNBAを見始めたのが2002年からなので。

とはいえ、指名選手全員がドラフトコンバイン(昔はプレドラフトキャンプ)で身長測定しているわけではないし、NBAの公式サイトで当時の身長がわかるわけでもないし、どうしたものかなって悩んでたんですが、攻めてるMock Draftで定評のあるNBADraft.netの各年の指名選手一覧に身長がついてたので、それを元にすることにしました。これ多分ドラフト当時の数値だと思うんだよね。公式なものではないけど、ざっと見た感じでは認識と相違はないので、参考にということならよいのではないかと。

NBA選手の登録身長は、2019年以降(一応)「靴なし」の身長ということになっています。それ以前は基本「靴あり」の身長でした。

今回参考にしている身長は過去のものであり非公式なものなのでおそらく「靴あり」身長だろうと推測しました。

「靴あり」身長だとすると、だいたい6-1くらいまでは靴なし6-0以下の可能性が高いので、身長6-1までを対象としています。

2000年以降にドラフト指名された小さめPG

2000年 5名
20 Speedy Claxton 5-11
28 Erick Barkley 6-1
32 AJ Guyton 6-1
34 Khalid El-Amin 5-10
37 Eddie House 6-1

2001年 4名
28 Tony Parker 6-1
32 Omar Cook 6-1
33 Will Solomon 6-1
40 Earl Watson 6-1

2002年 2名
28 Dan Dickau 6-0
30 Steve Logan 6-0

2003年 3名
8 TJ Ford 6-0
13 Marcus Banks 6-1
16 Troy Bell 6-1

2004年 5名
13 Sebastian Telfair 6-0
20 Jameer Nelson 6-0
34 Lionel Chalmers 6-0
37 Antonio Burks 6-1
39 Chris Duhon 6-1

2005年 5名
4 Chris Paul 6-1
5 Raymond Felton 6-1
21 Nate Robinson 5-9
31 Salim Stoudamire 6-1
38 Travis Diener 6-1

2006年 3名
24 Kyle Lowry 6-0
40 Dee Brown 6-0
60 Will Blalock 6-0

2007年 3名
4 Mike Conley 6-1
26 Aaron Brooks 6-0
52 Taurean Green 6-0

2008年 2名
9 DJ Augustin 5-11
42 Sean Singletary 6-0

2009年 7名
6 Jonny Flynn 6-0
10 Brandon Jennings 6-1
18 Ty Lawson 6-0
21 Darren Collison 6-1
42 Patrick Beverly 6-1
51 Jack McClinton 6-1
55 Patrick Mills 6-0

2010年 1名
18 Eric Bledsoe 6-1

2011年 3名
9 Kemba Walker 6-1
28 Norris Cole 6-1
60 Isaiah Thomas 5-11

2012年 なし

2013年 3名
9 Trey Burke 6-1
36 Ray McCallum 6-1
56 Peyton Siva 6-1

2014年 2名
24 Shabazz Napier 6-0
47 Russ Smith 6-1

2015年 1名
24 Tyus Jones 6-1

2016年 3名
34 Tyler Ulis 5-11
45 Demetrius Jackson 6-1
54 Kahlil Felder 5-9

2017年 2名
34 Frank Mason 6-0
39 Jawun Evans 6-0

2018年 3名
23 Aaron Holiday 6-1
32 Jevon Carter 6-1
34 Devonte Graham 6-1

2019年 2名
33 Carsen Edwards 6-0
51 Tremont Waters 5-11

2020年 1名
56 Grant Riller 6-1

2021年 2名
9 Davion Mitchell 6-1
48 Sharife Cooper 6-1

2022年 1名
38 Kennedy Chandler 6-1

NBAドラフトで指名される小さめPGは減っているのか

2000年以降のNBAドラフトで指名された選手で、身長6-1以下の選手は前述の63名。うちロッタリー指名は10名です。
6-0以下の選手に限ると合計27名、ロッタリー指名は5名。

身長別の人数は以下のとおりです。
5-9: 3名
5-10: 1名
5-11: 5名
6-0: 18名
6-1: 36名

突出して多い2009年は、忘れもしない、1巡目だけでPGが10人くらい指名された年ですね。MINがPG3人だか4人だか指名したの覚えてるよ…(トレードしたのもあったけど)

年によって多い年少ない年はありますが、ざっくり10年単位で見てみると、2000〜2009年は合計39名、2010〜2019年は合計20名と、半分近くに減っています。

ドラフト指名される小さめPGは減っているんじゃないかという印象は、あながち間違っていないといえそうです。

2021-22年にNBAでプレーしていた小さめPG

じゃあ実際に、NBAでプレーしている6-0以下の選手ってどれくらいいるのかというのも調べてみました。

調べた時点(2022年1月末くらい)の登録選手では以下の14名。(Two-wayのコは含めていません)
この身長は、NBAの公式のデータです。

Chris Chiozza GSW 5-11
Jordan McLaughlin MIN 5-11
D.J. Augustin HOU 5-11
Keifer Sykes IND 5-11
Davion Mitchell SAC 6-0
Kemba Walker NYK 6-0
Tyus Jones MEM 6-0
Brandon Goodwin CLE 6-0
Jose Alvarado NOP 6-0
Patty Mills BKN 6-0
Aaron Holiday WAS 6-0
Kyle Lowry MIA 6-0
Chris Paul PHX 6-0
Ish Smith CHA 6-0

この14名のうち、ドラフトで指名された選手は8名。6割くらいかな。
同時期のNBA全体だとドラフト指名選手が7割くらいを占めていた※1ので、比率としてはドラフト外の選手がやや多めな感じです。

※1 これ実際に数えてみたんだけど(手動で数えたわけじゃないけど)なかなか面白いことがいろいろわかったので、その話もいつか書いておきたい

さらには、こんな話も見かけました。
2021-22シーズンのNBAで1試合平均15分以上プレーしていた、身長6-1以下※2の選手は4名しかいなかったそうです。(2022年3月15日の記事)

There are only four sub-6-foot-1 guards who play at least 15 minutes per game in the NBA this season,

2022 NBA mock draft – Drafting players competing in the NCAA tournament

※2「sub」って以下?未満?

NBAはいつでも誰にとっても狭き門なのだけど、小さめPGにはますます厳しい状況のようです。

と、いう状況をふまえて。

3シーズンくらい書きたいって言い続けてる「カレッジお気に入りの小さめPGまとめ」を今季こそ書きたい!!

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