NBAドラフト2022 : NCAAの定めたアーリーエントリー撤回期限

身体測定の話に余談で盛り込もうと思ったんですが、意外と長くなっちゃったので、別記事にしました。

NCAA側が定めた、来季もカレッジでプレーするためのアーリーエントリー撤回期限は、現地6/1でした。

カレッジに戻ることを決めた選手たちは、既にエントリーを撤回しています。撤退者のリストは公式サイトで。
112 early-entry candidates withdraw from NBA Draft 2022 | NBA.com

この公式のリストには、Baylorのケンドール・ブラウンくん(Kendall Brown)が含まれているんですが、どうやらこれは間違のようです。修正しないんですかね…
※6/6追記:公式のリスト修正されたみたいです

エントリー締切時点でカレッジ組247名がエントリーしたということだったので、アーリーエントリー候補生は135名がドラフトに残ったということになりますかね。(毎年ここ発表と計算とが合わなかったりするのでまあ参考程度の数字として)

ドラフトコンバインに参加して、エントリーを撤回した選手は7名かな。
Drew Timme, Harrison Ingram, Jalen Wilson, Julian Strawther, Marcus Sasser, Matthew Mayer, Terquavion Smith

タクエビオン・スミスくん(カタカナ表記は暫定)の、カレッジに戻るにあたってのコメントがよいので置いておきますね。

“I have to be honest and admit money has never been at the center of my thoughts,” he said. “My agent explained to me that teams as high as the late teens, through the rest of the first round, all have me ranked as a first-round talent. It’s exciting to hear that. But I told him I have more work to do. I like school and my college in particular. Remember, my last two years have been so strange, thanks to the pandemic. I just want one more season to get everything right and just be a college student.”

NC State sophomore guard Terquavion Smith pulling out of NBA draft

NBA側が定めたアーリーエントリーの撤回期限は、ドラフト10日前の現地6/13なので、海外選手などはその日までに撤回することになります。もちろん、カレッジからアーリーエントリーした選手もその日まではエントリーを撤回することが可能です。(撤回してもカレッジに戻ってプレーすることはできません)

レナード・ミラーくんのケース

今年ちょっと斬新だなと思ったのは、カナダの高校(たぶんPost-Grad)からアーリーエントリーしたレナード・ミラーくん(Leonard Miller)のケース。

もともとの進路の予定は、カレッジに進学するかGリーグ イグナイトもしくはOvertime Elite(OTE)でプレーするかでした。

今年のドラフトにエントリーする資格があると正式に認められたのはエントリー締め切り前後だったと思うんですが(そこら辺の経緯は割愛)、カレッジでプレーする資格は保持したままのアーリーエントリーでした(参考)。つまり、NCAA側が定めた撤回期限までに、カレッジでプレーするかどうかを決める必要があるということです。

撤回期限間際に発表されたのは、カレッジではプレーせずに、プロを目指すということ。

ではNBAドラフトにこのままエントリーするのかというと、そこはどうやらまだ確定していないようで、巷のツイートによると、Gリーグ イグナイト等のNBA以外のプロチームに進む選択肢は残しているそうです。

そうなると現地6/13までにアーリーエントリーを撤回すればよいので、決断までもう少し時間をかけることができます。

過去にも選手で、カレッジ(NCAA)からアーリーエントリー、撤回して海外プロチームと契約、翌年もドラフト対象(自動エントリー)というケースはありましたが、高校(多分Post-Grad)から ① カレッジに行くかプロになるか ② ドラフトに残るか別のプロチームかという二段構えで、ドラフトから撤退したとしてもNBAのお膝元で育成の可能性もある…というのは、ちょっと斬新だなと。

アタシは当初から、ミラーくんエントリー撤回してイグナイトかOTEに進んだら面白いのになって思ってたんですが、高校卒業してるわけだからOTEはないのかな…?いやそこはOTEのサジ加減なのかな…(よくわからない)

ミラーくんに限らず、今年のドラフト候補生を見ていると、米国界隈のコたちのNBAまでの道のりも多様になってきましたよね。そこら辺の話も、ドラフト予習で触れられたらなと思ってます(…思ってるけど、書けるのか…?)

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