NBAドラフト2020 復習: アイザック・オコロ

NBAはレギュラーシーズンが終了して、プレーオフがはじまっています。すでにシーズン終了した方々(おれもな)おつかれさまでした。

とうわけで、そろそろ今年のドラフト予習を本格的に始めなくちゃいけない時期ではありますが、去年のドラフト予習にと書いてたやつをようやく書き終えたので..

2020年のNBAドラフト5位でCLEで指名されたアイザック・オコロくんです。Class of 2019のお気に入りTOP5今年のドラフトお気に入りTOP5です。2020年のドラフト指名選手では一番顔が好きです。どうぞよろしくおねがいします。(今更だけど)

アイザック・オコロ(Isaac Okoro)

2020 NBA Draft Profile: Isaac Okoro | Stats | NBA.com

フルネームはIsaac Nnamdi Okoro。「Nnamdi」「Okoro」はイボ語の名前。アイザックオコロくん自身は米国アトランタの生まれですが、ご両親がナイジェリアの出身です。

おそらく高校の17-18シーズンにどこかで(YouTubeかTwitterで)見かけたのが最初だと思うんですが、ハッキリと認識したのは2018年のAAUシーズン。

A.O.T(Athletes Of Tomorrow)というNIKE系のAAUチームで、チームメイトにはClass of 2020のシャリーフ・クーパーくん(Aurubn / 2021年のドラフト候補生)やブランドン・ボストンくん(Kentucky / 2021年のドラフト候補生)もいました。この年いちばん気に入っていたAAUチームです。

アイザック・オコロくんとシャリーフ・クーパーくんが高校でもチームメイトだと知ったのはあとからで、それをきっかけにMcEachern HS(マッキーチャン高校 / ジョージア州の公立高校)に注目することに。

そもそもこの年、エリアを絞って公立高校のバスケを追おうって決めて、そこにアトランタ界隈を含めたのは彼らがいたからというのが大きいです。(その前の年にアシュトンを追ってて少し下地ができてたっていうのもあるけど)

2018-19シーズン、アイザック・オコロくんは高校最終年。アイザック・オコロくんとシャリーフ・クーパーくんというトップレベルの選手を有していただけでなく、他にも魅力的なコがいるし、チーム力も高いステキなチームでした。

印象深い試合の話を2つ。

2018.12.21 McEachern vs Mountain Brook

アメリカ高校バスケのシーズン中に行われるホリデートーナメントの1つ『City Of Palms Classic』。2018年の大会ではMcEachern が優勝しました。

この大会で大きな話題になったのは、Mountain Brook HS(マウンテンブルック高校 / アラバマ州の公立高校)が強豪IMGアカデミーに勝ったこと。Mountain Brookのトレンドン・ワトフォードくん(LSU / 2021年のドラフト候補生)が、38得点の活躍で巷の注目を集めていました。(ハイライト動画

IMGを破ったMountain Brookの、次の試合の対戦相手がMcEachern。ワトフォードくんを4得点に抑えたアイザック・オコロくんのディフェンスが話題になった試合でした。

と言いつつアタシもこの試合ハイライトしか見てないんですが(汗)FloHoops課金すると見れるようです。いつか見たい!ハイライト動画置いておきますね。

2019.3.2 McEachern vs. Norcross

2019年のジョージア州大会(Class 7A)の準決勝。対戦相手のNorcross HS(ノークロス高校 / ジョージア州の公立高校)にはブランドンボストンくんとケイレブ・マーフィーくん(USF)、もちろんオコロくんのチームメイトにはシャリーフ・クーパーくんもいて、見どころ満載。

前年(2018年)の同大会でもこの2校は対戦していて、その時はNorcrossの圧勝。当時オコロくんは2日間寝室に閉じこもって泣いて、キッチンに誰もいない時にこっそり食事をしていたとか。(参考)McEachenにとってこの試合は前年のリベンジ!

さらに、この記事の最初の方で書いたとおり、オコロくんとクーパーくんとボストンくんは高校ではライバルだけど、AAUではチームメイト!と盛り上がる要素も満載です。

こちらはフルゲーム見れるのでぜひ見てほしい!!
GHSA 7A Semis: McEachern vs. Norcross

18-19シーズンのMcEachernはシーズン全勝で、ジョージア州の大会(Class 7A)でも優勝、GEIGO Nationalsは辞退したけど(経緯)、出てたら優勝してたって今でも信じています。追い始めたのはホント偶然だったし、1シーズンだけだけど、このシーズンに追っててホントよかった!!

州大会の他の試合も全部見れるし、他にもフルゲーム見れる試合けっこうあるし、ナイスなミニドキュメンタリーもあるんだけど、そこら辺はシャリーフ・クーパーくんのドラフト予習にもとっておくことにして…いや、でもこれ!これはここにも置いておこう。

あとこちらは高校時代のハイライト動画。高校Sophomore以降とAAUでの映像です。この動画のタイトルにもあるとおり、Class of 2019の最終リクルートランキングでは、ESPNで40位、247sportsで36位、Rivalsで31位でした。

アイザックオコロくんは、2018年のU17バスケットボールワールドカップに、USA代表として出場し優勝しています。前年のU16代表はトライアウトには呼ばれたんですが、最終ロスターには選ばれませんでした。当時ロスターメモった時にも載せたけど、その後どんだけガンバってU17代表に選ばれたのかという記事が良い記事なのでぜひ。
Hard Work in the Gym Pays Off With U17 Team Spot for Isaac Okoro

高校卒業後はAuburn(オーバーン大学)へ進学。オーバーンが何州なのかすぐ忘れちゃうんだけど、アラバマ州です。アラバマ州とジョージア州の境界に近いところで、Google Mapsによるとオコロくんの地元アトランタからは車で1時間40分くらいだとか。

少なくとも近年のAuburnは(あんまり昔のことは知らないので)アトランタ界隈の出身のコが多い印象ですが、その中でもオコロくんと同じMcEachern、AOT(AAU)出身の選手がここ2年は特に多いです。

19-20, 20-21の2シーズンで、アイザック・オコロくん、ババトゥンデ・アキンボラくん(カタカナ表記はかなり暫定)、シャリーフ・クーパーくん、ディラン・カードウェルくんの4人がMcEachernからAuburnへ進学。しかも4人はAOTでも一緒。更にデヴァン・ケンブリッジくんもAAUはAOTなので、AOT出身の選手は2年間で5人。

AuburnとMcEachenの繋がりはオコロくんがきっかけだったそうです。そして他のコたちがAuburnを選んだのは、オコロくんの影響も大きかったよう。

“Those kids always talked about playing together,” McEachern High head coach Mike Thompson told the Montgomery Advertiser. “I think that’s where a lot of it came from, sitting in the locker room. Isaac became an Auburn guy, so the rest of those guys looked to him. He was the leader of that group. They saw an opportunity and they were hopeful. And, you know, it helps that they’re good players. That’s kind of how that started.”

McEachern pipeline could prove key to Auburn basketball’s 2020-21 hopes

いきさつなどの詳しい話は、こちらの記事で。
McEachern pipeline could prove key to Auburn basketball’s 2020-21 hopes
AuburnSports – Inside the pipeline fueling Pearl’s program

前述のように高校時代のリクルートランキングではTOP 40。オコロくん自身も当初はカレッジ1~2年だけのつもりじゃなかったみたいだし、やっぱり高校時代のにチームメイトたちとまた一緒にプレーしたいという気持ちもあったみたい。

“Isaac never came here to be here for a year or two, and it’s not to say there’s anything wrong with someone that comes along that way, it’s just whenever the time was right,” Pearl told Aubun247. “And he would say to me, ‘Coach, you’ll know when the time is right,’ and I’ve told him the time is right. He’s put his name in and he needs to stay in. He’s gonna get drafted in the lottery and probably the top 10. It’s a celebration for Auburn. There’s a part of Isaac that feels bad and wouldn’t mind coming back to play with Stretch (Akingbola) and Sharife (Cooper) and this group. These are his boys. These are his guys. But you can see the door. I’m so proud of him. He’s one of the easiest kids I’ve ever coached.”

Pearl: Okoro not official, but ‘he needs to stay in’ draft

多分に漏れず、アタシもアイザック・オコロくんとシャリーフ・クーパーくんがカレッジで一緒にプレーするところ、ホントにホントに見たかったけど、オコロくんはAuburn初のOne-and-done選手として、2020年のNBAドラフトにエントリー。

アーリエントリー発表の動画がステキすぎて、なんか誇らしくなるから、みんなに見て欲しい!今観るとまた当時とは違った感慨深さがあります。こちらの記事にtranscriptがあるので併せてどうぞ。
Isaac Okoro: A letter to Auburn – Auburn University Athletics

はぁ…もぉ…ほんとオコロくん好き❤

さて。

アイザック・オコロくんのエージェントであるオマー・クーパーさん(ちょっと説明を端折ってるので詳細はこちらで)は、シャリーフ・クーパーくんのパパさんです。オコロくんたちがプレーしていたAAUチーム、AOTのコーチでもあります。

オコロくんは7〜8歳ころからオマー・クーパーさんの元でプレーしていたそうで、CLEの入団会見でもlifelong mentorって紹介されてた気が。

オマーさんについてはシャリーフ・クーパーくんのドラフト予習でもうちょっと書くことにしますが、この記事が昔のオコロくんの話なんかがあって良い記事なので置いておきますね。ちょっと引用しようかと思ったけど、オマーさん談のとことかもまるごとよいエピソードなので。
Auburn back to the Final Four? Only if Isaac Okoro gets selfish

最初に書いたとおり、これドラフト前から書き始めてたのに、書いてるうちにルーキーシーズン終わっちゃいました。ツイッターのTLでオコロくん褒められてるのとか見ると嬉しかったー☺ 来季もケガなく元気でさらなる活躍を🙏

なんかこういつも長ったらしく書いてるわりには最後が締まらないけどまぁこの辺で。

さあ!これで今年のドラフト予習にいけるよ!

※以下、8/12追記※
高校時代の印象深かった試合をもう1つ。

2019.1.21 McEachern vs. Rancho Christian

なんで追記する気になったか…というか元々これ書いてあったのに、シャリーフクーパーくんとモーブリー兄弟で今年のドラフト予習向けなんじゃないかって思って削ったんだけど(記事長すぎたし笑)、結局どこにも載せなかったので。あと、アイザック・オコロくんとエバン・モーブリーくんがチームメイトになったし、せっかくだから載せておこうかなと。まぁ大したこと書いてないけど。

この年のランチョ・クリスチャン・スクール(Rancho Christian School / カリフォルニア州の私立高校)には、2021年のドラフト3位で指名されたエバン・モーブリーくん、その兄ちゃんのアイザイア・モーブリーくん、ドミニク・ハリスくん(元ゴンザガ)なんかがいました。

6-10, 7-0のモーブリー兄弟に対して、マッキーチャンは1番大きいコでも6-9。だからそう思ったんですが、実際はものともしてなくって10点以上の差をつけての勝利でした。(Box Score

バスケのことはよくわからないワタクシですが、McEachernはチーム力高いんだなと思った試合でした。

当時はこの試合ESPN Playerで配信してたんだけど、今は見れないのでハイライト動画置いておきますね。