NBAドラフト2022 予習 : シェイドン・シャープ

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ドラフトまであと数時間となりました。
この時間まで予習書いてるの久々だわーーー。

さて、今回はシェイドン・シャープくん(Shaedon Sharpe)なのですが、フルゲーム動画まとめというにはそれ以外の話が多すぎるし、だからといって乙女視点でもないので、さっぱりとしたタイトルになりました。つか、いつもこの方がいーんじゃないの。

NBA 2022 Draft Prospects | Shaedon Sharpe | NBA.com

Shaedonのカタカナ表記は「シェイドン」って書いてますが「シェードン」でもいい気がしてます。(過去にそう書いたりしてたこともあるかも)

おれなんでこんなに一生懸命朝までかかってシャープくんのこと書いてんだろうなって、時々我に返ったりしつつ、いやもぉ書くのやめて寝たらいいんじゃない?とも思いつつ、結局書いてしまいました…

主にシャープくんの経歴について詳しく見ながら、ついでにフルゲーム動画もご紹介します。マジ長いから、覚悟を決めてスクロールして。

カナダ時代

シェイドン・シャープくんは、突然現れていきなりリクルートランキング1位になった…みたいな印象なんだけれど、まぁ実際は突然現れるわけじゃないし、米国方面が注目してなかっただけで、もしかしたら昔から有名だったのかもとか思ったり。

アタシ自身、シャープくんのことは巷で話題になる2021年夏頃まで知らなかった(少なくとも認識してなかった)ので、それ以前のこと、どのくらい前の情報まで探し出せるのかと、思い色々と探してみました。

2016年夏

GoogleとTwitterであれこれ検索して見つけた中で、一番古そうな情報は2016年でした。
シャープくん2003年5月生まれだから、13歳の頃かな。

2016年8月中旬、Ontario Summer Gamesという州のスポーツ大会に出場した時のもののようです。真ん中がシャープくん。

こちらは上の写真の1週間後くらいですが、別の大会のようです。かっわいーい。

2018年夏

2017年の情報は見つけられず。次は2018年。
シャープくん15歳の頃。

本人のツイートにこんなのがありました。何の大会なのかわからないけど。これ左上のバレットくんって、RJ・バレットくんの弟じゃないかな。

見つけた動画の中で、一番古いものはこの年のものでした。
Grassroots EliteのU15チームのハイライト動画。チームメイトにイライジャ・フィッシャーくん※(Elijah Fisher)がいます。めっちゃパンチのあるDuoじゃないですかっ。
21番がシェイドン・シャープくんで、22番がイライジャ・フィッシャーくん。

こちらは同じ時期のシャープくんのハイライト動画。同じとこが作ってる同時期の動画なので、かぶってる映像も含まれてますが。

※イライジャ・フィッシャーくんは、最近Class of 2023から2022に学年変更して、秋からTexas Techでプレーします。先日U18アメリカ選手権にもカナダ代表で出場してました。学年のお気に入りTOP5なので、どうぞお見知りおきのほどを。

2018-19

米国に来る前は、地元のH. B. Beal Secondary Schoolに在籍していたようです。

探してみたら、フルゲーム動画がありました。意外とあるもんだね!(あんまりいい映像ではないけど)

2019.3.5 H.B Beal vs. Toronto Central Academy
紺色のジャージーの背番号21番がシャープくんかと。

これ見た時にね、髪型が今に近いとはいえ、ちらっとひと目見てすぐシャープくんだってわかったんだよねぇ。アタシ、シャープくんの動画とかあんまり見たことないのに。

2019.3.6 H.B Beal vs. Orillia
40分くらいしかないのでフルゲームではないのかもですが、まぁそれに近いものってことで。こちらも同じく紺色の21番。

このシーズン、シャープくんはTVDSB(Thames Valley District School Board)のMr. Basketballを受賞したようです。

ところで、シェイドン・シャープくん2019-20シーズンから米国でプレーしていますが、その時の学年は高校Sophomoreです。ではその前のシーズンである2018-19シーズンは高校Freshmanなはず。いくつかの記事などにも、Freshmanはカナダの高校でプレーして、Sophomoreから米国って書いてあったし。

この受賞についての別のツイートもあって、しかもアタシそのツイートRTしてて(ただしツイ主が今は鍵付きになってるので、元ツイ見れないんですが、Twilogに残ってたのでキャプチャ貼っておきます(それもどうかなと思ったけど))

grade 10の選手で初めて受賞したんだってことが書いてあります。そうすると、前のツイートのGR 10も grade 10のことかなと。

「Grade 10」って学年のことかなと思うんですが、あれ?それって高校Sophomoreじゃないの?と。
参考: Education in Ontario – Wikipedia

前のシーズンの情報がなかったのでわからないし、ホントに学年のことを言ってるのかもわからないけど、シャープくんはカナダの高校2年目を終えた後に、米国の高校Sophomoreに編入した可能性があるのかな、と。(真相は謎ですが)

そもそも米国とカナダでは教育システムが違うし、Cut-off Date(学齢の区切り)も違うので、同じ学年を2度やってるいうのも変な気もするんですが、でもまぁそんな風に考えると米国的には早期に高校卒業することになるのも、辻褄が合う気もするなーと。

でも、2018年のハイライト動画見ると「Class of 2022」って書いてあるんだよねー。そもそもそこにもカナダと米国のギャップがあるのかもしれないけど(カナダ出身のコが学年変更するケース多いし)、ここら辺ほんと調べても調べても謎が深まるばかり。

2019 Nike Boys Futures Game

カナダにはBiosteel All Canadian Basketball Gamesという、高校生オールスターゲームがあります。米国でいうところのMcDAAGみたいなものです。

そのオールスターゲームの際に、下級生からの選抜で行われるFutures Gameというのがあって、その試合に出場したようです。2019年の5月に開催されました。

近年のはYouTubeにちゃんとした公式配信の動画があるんですが、2019年のは客席から撮ったっぽいのしかありませんでした。グレーの8番がシェイドン・シャープくん、動画の4:50あたりから登場します。黒ジャージーの12番はイライジャ・フィッシャーくん。

シャープくん自身がロスターツイートしてるの見つけたけど、レナード・ミラーくんも出てるっぽい。

ちなみにこの試合のMVPは、イライジャ・フィッシャーくんだったようです。
Canada’s next potential basketball phenom Elijah Fisher steals show at Nike challenge – The Toronto Observer

イライジャ・フィッシャーくんがシェイドン・シャープくんの上からダンク決めてる動画がありました。

2019年 U16カナダ代表

シェイドン・シャープくんは、2019年の夏に開催された、U16アメリカ選手権にカナダ代表として出場しています。

ロスターは大会公式サイトで。
Canada – FIBA U16 Americas Championship 2019 – FIBA.basketball
チームメイトには、今年のドラフト候補生のケイレブ・ヒュースタンくんやエントリー撤回してイグナイトに進むことにしたレナード・ミラーくんなんかがいます。

いくつかの試合のフルゲーム動画を見ることができるので置いておきますね。

2019.6.4 Canada vs. Brazil

2019.6.5 Canada vs. Puerto Rico

2019.6.7 Canada vs. Mexico
準々決勝。

2019.6.9 Canada vs. USA
決勝。対戦相手のUSAには、今年のドラフト候補生のジャバリ・スミスくん(Jabari Smith Jr.)、AJ・グリフィンくん(AJ Griffin)、ジェイレン・ドゥーレンくん(Jalen Duren)がいます。

米国の高校時代

2019-20(Sophomore)

シェイドン・シャープくんが米国に来て最初のシーズンに在籍していたのは、カンザス州のSunrise Christian Academy。

そーだったんだー、全然知らなかったーって思ったら、過去にこれRTしてました。

このシーズンのほぼフルゲーム動画(45分くらい)がありました。

2020.3.24 LSSS vs. Sunrise Christian Academy
グレーのジャージーの23番がシャープくん。動画の5分くらいのとこから登場します。チームメイトに今年のドラフト候補生のケンドール・ブラウンくん(Kendall Brown)がいます。多分グレーの10番かな。

翌シーズンの初めに書かれたこの記事によると、Sunrise Christian Academyで過ごしたこのシーズンのアベレージは6 ptsだったとか。

シーズンが終わった後の5月頃に書かれたRivalsの記事では、当時シャープくんは3つ星だったようです(本人のツイートにキャプチャがついてた)。

2020年夏

この年のAAUシーズンはコロナ禍のため、大手スポーツメーカーの大会は中止でした。もしかしたら、地域によっては小規模な催しはあったのかもだけど。

この時点でのカレッジからの奨学金オファーはこんな感じだったようです。

2020-21(Junior)

Sophomoreシーズンの後、シャープくんはアリゾナ州のDream City Christian Schoolに転校します。

Dream City Christianが所属しているThe Grind Sessionもこのシーズンは変則スケジュールで、10日間くらいのイベントをバブルで開催して、それをシーズンに3回か4回+プレーオフみたいな感じでした。

このシーズン最初のバブル「The Bubble: Phoenix I」の活躍で注目を集め始めたようです。The Season Ticketのサイトでスタッツを見ることができます。

そのバブルの後に書かれたのが、さきほどもちょろっとリンクを貼ったこの記事。
Shaedon Sharpe’s Stock Continues to Ascend with Monster Start to the Season

このバブルでの活躍の後に、IllinoisKentuckyKansasが奨学金のオファーを出していたようです。

このシーズンのThe Grind Sessionの試合は無料で見ることはできないんですが、前述のバブルより前に開催されたイベントのフルゲーム動画がいくつかありました。

2020.10.26 Dream City Christian vs. AZ Compass Prep
The Border Leagueの決勝。白いジャージーの30番がシャープくん。対戦相手のAZ Compass Prepには、タイタイ・ワシントンくん(TyTy Washington)がいます。黒いジャージーの3番。

2020.10.24 Dream City Christian vs. Eduprize Eagles
同じくThe Border Leagueの試合。黒ジャージーの30番がシャープくん。

2020.10.11 Dream City Christian vs. Desert Pines
こちらは、The Southern Utah Challengeというイベント。黒いジャージーの30番がシャープくん。

2020.10.10 Dream City Christian vs. Wasatch Academy
同じくThe Southern Utah Challengeの試合。白いジャージーの30番がシャープくん。

あーなんかここまでシャープくんの動画見て来たら(フルゲーム全部見てるわけじゃないけどね)、体型好きな気がしてきたわー。

2021年夏

シャープくんの知名度が大きく上がるのは、このAAUシーズンです。小規模な大会は早い時期から開催されていた気がしますが、NIKE EYBLなんかは無観客で期間も限定的な開催でした(参考)。

なんか自分の過去ツイ掘ってみたら、この頃には頻繁にシャープくんの動画とかRTしてるわー。全く認識してなかったと思うけど無意識で気になってはいたのかな。RTしてたツイートをいくつか貼っておきますね。

いやこれホント一部だけなんだけど、たくさんRTしててビックリしたわー。これだけRTしてて認識してないの我ながらすごいなと思う(いやわりとあるんだけど)。

このAAUシーズンでの活躍があり、そしてその後、Class of 2022のリクルートランキング上位にいた、ジェイレン・ドゥーレンくんとイマニ・ベイツくんがClass of 2021に学年変更したあたりから、シャープくんリクルートランキング1位候補説が出てきます。(これとか、これとか)

1位になる前は何位だったのかよく知らなかったけど、2021年8月の時点でESPNでは6位だったようです。

シェイドン・シャープくんを最初にClass of 2022の1位にしたのはどこなのかわからないけど、HoopSeenが8月末の時点で1位にしてました(参考)。

ESPNのリクルートランキングでも1位になったのは、9/1。

それから1週間後くらいにKentuckyへの進学を発表します。この時点では学年変更の話は出ていません。

2021-22(Senior)

シャープくんが今季のspring semesterから大学に入学するかもしれないという話が出はじめるのは、10月の中頃。

本人から正式に発表されたのは、11月の初めでした。

そのため、このシーズン高校では数試合しかプレーしていませんが、1試合だけフルゲーム動画がありました。

ご存知のとおり結局大学では試合には出なかったので、おそらくシャープくんのプレーを見ることができる、最も新しいフルゲーム動画ではないかと思います。

2021.10.26 Dream City Christian vs. Vertical Academy
対戦相手のVertical Academyには、Class of 2023のマイキー・ウィリアムスくん(Mikey Williams)がいます。

UKに早期入学することが決まった後の、SLAM Magazineの記事を置いておきますね。
WHAT’S NEXT: Shaedon Sharpe is Ready to Take Over at Kentucky | SLAM

大学時代(Kentucky)

というわけで、2021-2022年の途中(2022年1月)からKentuckyに入学しました。

当初は、2021-22は試合ではプレーせず(練習には参加)、2022-23からカレッジでプレーするということでした。

2021-22に試合に出場しなかったことについて、資格の問題だとかカリパリさん(HC)が出場させなかったなどと書かれているのを見たことがありますが、プレーしなかったのは本人の意向です

早期入学を正式に発表した際、同時にスポイラの記事も出ていてその辺りについてのシャープくん自身の発言が掲載されています。
Shaedon Sharpe to enroll at Kentucky in January and redshirt for John Calipari – Sports Illustrated

“I’m going to enroll in January,” Sharpe said. “I’m going to report down there after Christmas. I’m going to redshirt. I just want to get a head start on college basketball and train with older, bigger, stronger and better players.”

Shaedon Sharpe to enroll at Kentucky in January and redshirt for John Calipari – Sports Illustrated

When asked if he could potentially play this season, Sharpe said, “I’ll do whatever the team needs, but 100% I will be at Kentucky to play next season.”

“That’s a definite for me,” Sharpe said of playing next season in Lexington. “I love everything about Kentucky, so I’m looking forward to that. The whole process coming from Canada then going to Sunrise then Dream City to now enrolling early has been long, but it’s been necessary.

Shaedon Sharpe to enroll at Kentucky in January and redshirt for John Calipari – Sports Illustrated

この記事にも書いてありましたが、これは2016-17シーズンのハミドゥ・ディアロくんと同じパターンです(過去記事参照)。

① 高校卒業を早めてシーズン途中からカレッジに入学
② 最初のシーズンは試合には出場しない
③ 試合に出場しないままNBAドラフトにアーリーエントリー(カレッジに戻る可能性あり)

ここまではハミくんと同じでしたが、ハミくんは当初の予定通りどおりエントリーを撤回して翌シーズンはカレッジでプレー、シャープくんはカレッジには戻らず、NBAドラフトに残りました。

2022年のドラフトにエントリーする資格があるという話がでてきたのは、2021-22シーズンが開幕して間もない頃で、ESPNのこの記事が発端だったように思います。
Shaedon Sharpe, 18, can apply for 2022 NBA draft after joining Kentucky Wildcats in January

そもそも何でそれまでドラフトエントリー可能だと思われていなかったのかというと、UKに入学する直前の12月に高校を卒業したと思われていたからです。(それだと、高校卒業から1シーズン経過してなければいけないという要件を満たせない)
ところが、後に出た記事によると、実は2021年の5月に卒業してたということらしいです。

ドラフトにエントリー可能だという話が出てから、シャープくんが今季プレーするとかしないとか、さまざまな憶測が飛び交ったので、それを鎮めるため(だったとアタシは思っている)カリパリさんが、こんなツイートをしてました。

2021-22のUKはともて良いチームでした。アタシもおもわずこんな記事書いちゃうくらい気に入ってました。巷の評価も高くて、トーナメントFinal Fourを予想しているメディアなどもありましたが、残念ながらトーナメントは一回戦で敗退。UKファンからは、シャープくんがプレーしてたらよかったんじゃないかとか、そういう声もあったっぽいです。

そして巷の憶測どおり、シャープくんはUKでプレーすることなくNBAドラフトにアーリーエントリー。でもその時点では、カレッジに戻る可能性は残していました。

でも結局、カレッジではプレーしないままNBAドラフトに残ることとなりました。

アタシとしては、大学に戻ってプレーすることを強く期待してたんですが、まぁ戻る決断をするには評価が高すぎたよね…(彼の能力に対して評価が高すぎという意味ではなく、カレッジでプレーしたい気持ちがあったとしても、戻る決断できないくらいに評価が高いよねという意味)

あれこれ思うところはあるけど、結果的に本人にとって良い選択になればそれでいいので、どうかよいチームに指名されて、良いキャリアを送れますように🙏

最後の方若干やっつけっぽくなってるけど、この辺で。
見直してみたけど、もう変なこと書いてあっても判断できないな…

ホントに冒頭にも書いたけど、特別気に入ってるわけでも思い入れがあるわけでもないのに、なんでこんなに一生懸命調べて一生懸命書いてるんだろうって、ホント不思議だよね…(おかげで途中まで書いてあるタイタイくんの予習は復習に…)

でもほらこれだけ一生懸命書いてるってこと自体、思い入れが湧いてきてるってことじゃないの?とか自問自答しつつ、ドラフトまでちょっと寝ることにします。ちゃんと起きられますように。

そして、みんなにとって佳き日になりますように。
みんなに輝ける未来を。

ジャバリ・スミス
パオロ・バンケロ
チェット・ホルムグレン
ジェイデン・アイビー
ベネディクト・マスリン
ケネス・ロフトン・Jr
ジェイデン・ハーディ
トレバー・キールズ
・シェイドン・シャープ(この記事)

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