2021-22 NCAA カレッジバスケ 気になるチーム:Kansas Jayhawks

現地的にはすでにSelection Sunday当日、日本時間でも明日にはトーナメントの組み合わせが決まります。

気づいてみれば10シーズン以上もKansas(以下KU)をわりと熱心に応援してて、カレッジバスケで我がチーム感があるのはやっぱりKUだなー。「気になるチーム」ってタイトルにはつけてますけど、最も応援しているチームです。

NCAAトーナメントに向けて、選手たちのことちょっとでも知って応援してもらえたらいいな。

(UK編書いた時にも思ったけど、こーゆーのシーズン初めに書くべきだよね…)

ちょうどBig 12のカンファレンストーナメントが終わったところ。Kansasはレギュラーシーズンとカンファレンストーナメントの両方で優勝しました🙌

Super Senior

カレッジの5年生以上を「Super Senior」っていうらしいです。アタシはこれ今季初めて知ったんですが、従来から一般的に使われてる言い方っぽいです。

NCAAでプレーできるのは4シーズンだけですが、トランスファーのルールやらケガやらなにやらでプレーできなかったシーズンはカウントされません。(厳密にはもうちょっと細かいルールがあるんですが)

それらの通常のルールとは別に、コロナ禍の特例で、20-21シーズンに在籍していたウィンタースポーツのすべての選手に、追加で1シーズンのプレー資格が与えられています。
DI Council extends eligibility for winter sport student-athletes – NCAA.org

コロナ禍特例のExtra Yearで、5年生以上の選手が多い今季のカレッジバスケですが、KUは5年生、6年生、7年生まで揃っています。

7年生

ジェイレン・コールマン=ランズ (Jalen Coleman-Lands)

FreshmanとSophomoreの2シーズンをIllinoisでプレーした後、DePaulにトランスファー。DePaulには3シーズン在籍しましたが、17-18はトランスファールールでお休み、18-19はケガのためほぼ全休だったため、19-20シーズンを終えた時点でまだプレー資格(プレーできるシーズン数)が1シーズン残っていたので、Graduate TransferでIowa Stateへ。通常ならここでプレー資格はなくなるのですが、コロナ特例のExtra YearでさらにKUへトランスファーして、7年生となりました。彼がFreshmanだった頃、今年のFreshmanくんたちはまだ11〜12歳だったはず。(驚)

Freshmanの頃から気になってて、かわいこリストに入れたり入れなかったりしてた自覚はあるんですが、過去自記事掘り返してみたところ、出会いは2015年のJordan Brand Classic。「Jalen Coleman-Landsくんをカワイコリストに追加しました」って書いてあった!ここまでハッキリ言及してたとは思わなかった!!

そんなに長らく知ってたわりには、実はあんまりプレーしてるとこ見たことなくって、ちょっと不思議な気持ちで今季の試合を見ています。

DePaul時代にマーケティングの学位を取得、その後、経営情報システムの修士号も取得しているそうです。バスケ以外での活動にも熱心で、ISU時代には、若者たちと家族とのコミュニケーションを助けるNPO団体「FigurePrint」を設立(参考)、KUに来てからは若いアスリートたちの金融リテラシー向上を目指す団体「Athelites House」を立ち上げて、自分のチームメイトたちや近隣の高校生に指導をしているとか(参考)。

6年生

ミッチ・ライトフット (Mitch Lightfoot)

前述の7年生JCLくんはKUでの在籍は1シーズンだけですが、ミッチ・ライトフットくんは6年間ずーーーーーっとKUでした。Class of 2016、ベテラン顔のジョシュジャクソンくんやアズブキーくんと同じ年の入学です。2016年のアリゾナ州 Gatorade Player Of the Year。

Freshman(2016-17)からKUでプレーしていますが、2019-20はRedshirtで試合には出場しませんでした。ケガとかなんか問題があったとかではなく、そのシーズンのメンバー的にプレータイムがあまりない可能性があったので、カレッジでプレーする最後の1シーズン分を大事にした形かと思います(参考)。翌2020-21に復帰してカレッジ最後のシーズンとなるはずだったのですが、コロナ禍特例のExtra Yearで今季もKUでプレー、晴れて6年生となりました。

KU史上一番たくさん試合に出場した選手だそうです。テイクチャージの数はが3シーズンにわたって(どの3シーズンが不明ですが)チームで一番多かったとか。先日のBig 12トーナメントのTCU戦では、キャリアハイの活躍でした。

学業面は、2020年に経済学の学位を取得して、その後はスポーツマネージメントの修士課程に進んでいます。

5年生

レミー・マーティン (Remy Martin)

Arizona Stateで4シーズン(17-18〜20-21)プレーした後、2021年のドラフトにエントリーしましたが撤回。コロナ禍特例のExtra YearでGraduate TransferしてKUに来ました。

ASUでの最後の2シーズンは、All Pac-12 First Teamに選ばれる活躍でした。なんとなくもうちょっと大きいイメージを持ってたんだけど、KUで見たら記憶の中よりだいぶ小さくで驚きました。

今季はケガのため十分にはプレーできず、ASU時代ほどの活躍はできていませんが、出てきた時にはエネルギッシュなプレーを見せてくれます。Big 12 Tournamentの試合では調子よさそうでよかった!

4年生

オチャイ・アバジ (Ochai Agbaji)

花のClass of 2018。ミズーリ州のカンザスシティ出身。高校最終年の半ばまではD1校からの奨学金オファーはなかったそうで、ESPNやRivalsのリクルートランキングに名前はなく、247 Sportsの最終ランキングでは133位でした。

カレッジFreshmanの18-19シーズンはRedshirtでプレーしない予定だったんですが、ケガ人やら何やらの離脱で、カンファレンスゲームが始まってから急遽プレーすることに。カレッジデビューもなかなかセンセーショナルでしたが、そこから着実に成長を重ねています。

Juniorシーズンの後、2021年のドラフトにエントリーしましたが撤回。Seniorシーズンの今季は開幕当初から、みんなの期待をはるかに上回る素晴らしい活躍で、Player Of the Year候補、Mock Draftでもロッタリー予想と感慨深いのなんのって。

こういう選手を4シーズン見届けることができるのってカレッジバスケの醍醐味の1つだよなと改めて思いました。オチャイくん、ずっとKUにいてくれてありがとう❤️

デビッド・マコーマック (David McCormack)

花のClass of 2018。17-18シーズンのOak Hill Academy(ケルドンくんとキヨンテくんのいた年)はやんわりと追ってたし、McDonalds All-Americanだし、高校時代からちょっとなじみのあるコです。

平均得点は昨季より下がっているんだけど、頼もしさは増しています。先日カレッジキャリア通算1,000得点も達成!

Academic All-Americanに3度ノミネートされたマコーマックくんは、カレッジ3年目を終えた時に学士号は取得していて、今季は修士課程でジャーナリズムを学んでいます。また、コミュニティーの治安に貢献するためのタスクフォース(Task Force on Community-Responsive Public Safety )の1員でもあるそうです(参考)。

3年生

クリスチャン・ブラウン (Christian Braun)

Class of 2019。お気に入りのクリスちゃんとカタカナ的には同姓同名なのですが、英語では綴りが違います。

地元カンザス州の出身で、高校時代は3度州大会で優勝。2019年のカンザス州のGatarade Player Of the Year、Mr. Basketballを受賞しています。

Freshmanの時からわりとしっかりプレータイムはもらえてましたが、今季は更に飛躍して、オチャイくんに次ぐスコアラーです。FG%は50%超え。今年のMock Draftでもちらほら名前を見かけますね。

2年生

便宜上、Sophomoreの3人を2年生としていますが、実は3人ともそれぞれの理由で大学在籍は3年目、Class of 2019でクリスチャンブラウンくんと同じ代です。だから2年生っていうのはちょっとおかしいんだけどそこはまぁSophomoreの意味ということで。

ジェイレン・ウィルソン (Jalen Wilson)

元々はMichiganにコミットしていたんですが、HCが変わったことでデコミットして、KUに進学しました。1年目はシーズン2試合目に怪我をして残り全休。2021年のドラフトにエントリーしましたが撤回してカレッジに戻り、KU在籍は3年目のRedshirt Sophomoreです。

テキサス州の出身で、高校時代はDistrictのMVPを2度受賞しています。RS Freshmanシーズンだった昨季のRPGは7.9で、KUのFreshmanとしてはエンビーくんに次ぐ記録だったそうです。今季もリバウンド数は、マコーマックくんに次いで7.1RPG。

RJ・ハンプトンくんとは大の仲良しで、ハンプトンくんのスナチャでずいぶん前から知ってたので、熱心にチェックしていたわけではないわりには思い入れが深いです。(ハンプトンくんと2人一緒にKUなんて噂もあったんですよ、えぇありましたとも)
Ballislife Blindfold Food Challenge RJ Hampton Vs Jalen Wilson – YouTube

どうでもいい小ネタなんですが、誕生日がタイリース・マキシーくんと同じです。同じテキサス州の出身なので、高校時代に対戦したこともあります。
JALEN WILSON VS TYRESE MAXEY – YouTube

デュワン・ハリス Jr. (Dajuan Harris)

ミズーリ州の出身。AAUはMokan Eliteでプレーしていて、2019年のPeach Jamで優勝しています。クリスチャンブラウンくんとは、6th Gradeの時からAAUで一緒にプレーしていて*、とても仲の良い友達。(ちなみにオチャイくんもAAUはMokan Elite)

1年目はRedshirtだったのでKU在籍は3年目。スタッツだけではわかりづらいですが、ディフェンスがよくてTOVの少ないガードです。

*Peach Jamで優勝した時のMokanにはクリスチャンブラウンくんはいないはず

ジョセフ・イェスフ (Joseph Yesufu)

カタカナ表記はかなり暫定です。最初の2シーズン(19-20, 20-21)はDrakeでプレーしていましたが、19-20シーズンはケガのため13試合しかプレーしていなかったようです。動画は昨トーナメントのもの。

昨季はMVCのSixth Man of the Yearで、カンファレンストーナメントではAll-Tournament Teamにも選ばれたそうです。ぜんっぜん覚えてないけど、昨トーナメントのFirst FourでWichita Stateと対戦した試合は見たはず…

KUではプレータイムもあまり多くなく、スタッツもあまり残せていないのですが、小さめでスピードのあって身体能力も高そな好きなタイプのPGです。

1年生

今季はあまりプレータイムがなかったけど、来季以降がとても楽しみなコたちばかり。(トランスファー流行りのご時世だから、来季もいるよね?ってちょっとドキドキはしてますが)

KJ・アダムス (KJ Adams Jr.)

テキサス州の出身で、高校最終年は州大会で準優勝。

他のFreshmanくんたちど同様に今季はプレータイム少なめではありますが、出てきた時には短い時間でいいとこ見せてくれました。長い首と肌の質感はハリー・ジャイルスくんを彷彿とさせます。首筋に手のひら吸着させたいです。

来季以降が楽しみ!

ボビー・ペティフォード (Bobby Pettiford)

出身はノースカロライナ州。元々はLouisvilleにコミットしてたんですが、デコミットしてKUへ。KUに来ることになるまで全然知らなかったんですが、ハイライト動画見たらひとめぼれ。すごく好きなタイプのPGです。”Bobby is the next really good guard at Kansas,” というのはビルセルフさん談。期待せずにはいられない!

シーズン初めの何試合かはぼちぼちプレータイムあったんですが、その後はケガもあったりしてあまりプレータイムはなく(シーズン後半プレータイムがないのはケガのせいではないと思いますが)。

プレーしてるところを存分に見れる日が待ち遠しい!!

ザック・クレメンス (Zach Clemence)

テキサス州の出身ですが、高校JuniorとSeniorの2シーズンはカンザス州のSunrise Christian Academyでプレーしていました。Class of 2022のグレイディ・ディックくんとは元チームメイトです。Sunrise Christianの前はFindly Prepにいたらしいです。

カレッジではまだあまりプレーしていないですが、高校時代は3PT%が49%だったとか。

グレイディ・ディックくんもそうなんだけど、なんというかレトロ風味な風貌に好感が持てます。来季は2人のコンビにも期待。

カイル・カフ (Kyle Cuffe Jr.)

元々はClass of 2022でしたが学年変更して今季からカレッジに在籍していますが、今季はRedshirtのため試合には出場していません(参考)。

高校最終年となった2020-21シーズンはコロナ禍故にチームは2試合しかプレーせず、その前の2019-20シーズンはMAPL(Mid-Atlantic Prep League)のAll0MAPL teamに選ばれたそうです。

Class of 2022

来季入学予定のClass of 2022の4人のうち、3人がMcDAAGで★多めです。ゴージャス。

余談

今季のKU、ちょっと変わったデザインのジャージーを着用していました。

サマーリーグ風味のこんなのとか。

ひまわり柄のこんなのとか。ロゴのとこにもひまわり柄ついてるとかこんなの初めてみたわー。

このひまわりジャージーを着用していたのはKansas State戦。ひまわりはカンザス州の花で、この対戦は「Sunflower Showdown」と呼ばれています(参考)。

めっちゃガンバって書いた!
トーナメントの予習だけでなく、来季の予習にもなるはずっ。

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