NBAドラフト2020 予習: 身体測定 後編

広告

では引き続き、身体測定の結果を見ていきたいと思います。
が、その前に。

ドラフトの10日前、現地11/8がNBAの定めたアーリーエントリーの撤回期限でした。NCAAの定めたアーリーエントリーの撤回期限は現地8/3だったので、カレッジからアーリーエントリーしたコたちのほとんどは変更ありませんが、海外選手のうち23人がエントリーを撤回しています。撤回した選手の一覧と、最終的にアーリーエントリーした選手の一覧は公式サイトで見ることができます。
List of early-entry candidates to withdraw from 2020 NBA Draft | NBA.com

最終的にエントリーしたのは、NCAA組71名、海外組15名でした。以前書いたとおりNCAA組は去年と比べて10数名少ないんですが、海外組は例年どおりな感じ(去年よりはちょっと多い)ですね。(アーリーエントリー締め切った時にカレッジ組72名で、そこから2人撤回したのに71名とかまた人数合ってないんですけど…)

それでは、身体測定の話に戻ります。今回は、WingspanとStanding Reach。きゃっはー。
NBA.com/Stats | Draft Combine Anthrometric

身長・体重・体脂肪率の話は前編で。
NBAドラフト2020 乙女視点的予習: 身体測定 前編

Wingspan

Wingspanが一番長かったのは、ウドカ・アズブキーくん(Udoka Azubuike)の7’7.25″(約232cm)! 手元のデータで確認する限りドラフトコンバイン歴代TOP5…プレドラフトキャンプの時代を含めてもTOP10くらいの長さです。

二番目に長かったのは、アイザイア・スチュワートくん(Isaiah Stewart)の7’4.75″(約225.5cm)。三番目に長かったのは、ママディ・ディアキテくん(Mamadi Diakite)の7’3.75″(約223cm)。あとは、ケイレブ・ウェッソンくん(Kaleb Wesson)とポール・エボアくん(Paul Eboua)の7’3.5″(約222cm)。

靴なし身長6’6″未満でWingspan7フィート越えてるコが3人。ロバート・ウッダードくん(Robert Woodard II)の7’2″(約218.5cm)、ナジ・マーシャルくん(Naji Marshall)の7’0.75(約215cm)、カリル・ホイットニーくん(Kahlil Whitney)の7’0.25″(約214cm)。

Wingspanの短いTOP3は、身長の一番低いマーカス・ハワードくん(Markus Howard)の6’0.25″(約183.5cm)、タイレル・テリーくん(Tyrell Terry)の6’1.75″(約187cm)、デボン・ドットソンくん(Devon Dotson)の6’3″(約190.5cm)。

身長よりWingspanの短いコが1人だけいて、キリアン・ティリくん(Killian Tille)の身長6’8.75″(約205cm)でWingspanが6’8″(約203cm)。あとはギリ身長より長いのが、タイレル・テリーくんで身長6’1.5″(約186.5cm)、Wingspan6’1.75″(約187cm)。まぁどちらも誤差の範囲くらいな感じですかね。タイレル・テリーくんのハイライト動画置いておきますね。

身長低いコでWingspanが長いのは、マイルス・パウエルくん(Myles Powell)。身長6’0.5″(約184cm)でWingspanが6’7″(約200.5cm)。あと、アシュトン・ヘイゲンスくん(Ashton Hagans)が身長6’1.5″(約186.5cm)でWingspanが6’8″(約203cm)。

アシュトンは、2年前のカレッジ公式測定の数値と比べると身長が0.75インチ低くなってて、Wingspanが1.75インチ伸びてるので、ちょっと怪しんでます。前回も書いたとおりどっちの数値がおかしいのかわかりませんが…

身長比でWingspanの長いTOP5

身長 / Wingspan / Wingspan÷身長

1. ポール・エボア(Paul Eboua)
6’6″(約198cm) / 7’3.5″(約222cm) / 1.122

2. アイザイア・スチュワート(Isaiah Stewart)
6’7.25″(約201cm) / 7’4.75″(約225.5cm) / 1.119

3. ウドカ・アズブキー(Udoka Azubuike)
6’10″(約208cm) / 7’7.25″(約232cm) / 1.112

4. ロバート・ウッダード(Robert Woodard II)
6’5.5″(約197cm) / 7’2″(約218cm) / 1.109

5. タイラー・ベイ(Tyler Bey)
6’6″(約198cm) / 7’1.25″(約216.5cm) / 1.092

去年のTHTと比べちゃうと驚きは少ないですが、1.12越えてるってかなりのものなので。(と、自分に言い聞かせている)でも、TOP5に比率1.1未満のコが入ってくるってことは、ここ数年に比べるとやっぱりパンチが足りないのかも。

今年のドラフトコンバイン参加者では、ウッダードくんが一番体型好みなのかな。少なくとも数値的には。サイズ的にはPJワシントンくんをちょっとだけ小さくした感じです。一番好みな体型(ドノバン・ミッチェルくん型)にドンピシャなコが見当たらないんだけど…(見落としてなければ)

ドラフトコンバインには招待されなかったんですが、特筆しておきたいWingspanのコが。

Baylorのフレディ・ガレスピーくん(Freddie Gillespie)は身長6’9″(約206cm)でWingspanが7’5.25″(約227cm)、比率は1.101なのでコンバインのTOP5級です。(測定数値のツイート

ガレスピーくんは、D3校で2シーズンプレーした後D1校(Baylor)に転校、19-20シーズンはBig 12のMIPでした。 

Standing Reach

過去2年のドラフトコンバインでのStanding Reachを振り返ってみると、タコくんが10’2.5″、バンバくんとボルボルくんが9’7.5″、モーゼスブラウンくんが9’5″と、Wingspan以上にStanding Reachが豊作だったのかも。

今年Standing Reachが一番高かったのはケイレブ・ウェッソンくんの9’3.5″(約283cm)。二番目に高かったのはジャレン・スミスくん(Jalen Smith)とニック・リチャーズくん(Nick Richards)の9’2″(約279cm)。あとは、ネイサン・ナイトくん(Nathan Knight)とポール・リードくん(Paul Reed Jr.)が9’1.5″(約278cm)までがTOP5。ケイレブ・ウェッソンくんのハイライト動画置いておきますね。

Standing Reachが一番低かったのは、身長の一番低いマーカス・ハワードくんの7’7.5″(約232.5cm)、二番目に低かったのは、デボン・ドットソンくんの7’11″(約241cm)。8フィート未満はこの2人だけです。三番目に低かったのは、タイレル・テリーくんの8’0″(約244cm)で、Wingspan短いTOP3と同じかな。

身長比で一番Standing Reachが高いのは、Wingspanも長いポール・エボアくん。今年のドラフトコンバインで一番長いコと言っていいかもしれません。(身長比)

2年前のドラフトコンバインで、バンバくんに次ぐStanding Reachの高さだったウドカ・アズブキーくんですが、2年前の測定値は9’4.5″(約286cm)だったのに対して、今回の測定値は9’1″(約277cm)。身長同じなのにStanding Reachが約9cmも低くなってるんですけど! これはちょっと誤差の範囲とは云い難いのでは…

たとえば靴が違うとStanding Reachに影響あるよね。たぶん靴ありで測定してるから。靴あり身長がその時々で違ったりするのと同じ。

あと、過去のドラフトコンバインでのStanding Reach測定写真を見ると、他の人が腕をまっすぐにしたりする手助けをして、かなり伸ばし気味で測ってるんだよね。もしこの手助けがなかったりとか、加減が違ったりすると、数値に影響ありそうな気が。

そういえばね、過去のドラフトコンバインでStanding Reachの数値がおかしいんじゃないかってことがあったので、当時の記事貼っておきます。
DraftExpress – NBA League Office: Draft Combine Measurements Under Review(2016年当時の記事)

この記事にもあるけど、Standing Reachの数値がおかしいと、垂直跳びの数値にも影響があるから、けっこう重要なんだよね…

手の大きさは、各自公式サイトで確認してください。(手抜き)
NBA.com/Stats | Draft Combine Anthrometric

これね、ざっくりとやってみたんだけど(やったんだよ笑)、思ったほど面白い結果にはならなかったよ…でも、じっくり見たら何か気づくことがあるかもしれないので、まぁそれはまた何かの機会に。

身体測定の話はここまで。なんか思いついたら追記します。
次回は体力測定。