追ってみたといっても現地に行ってみたとかではありません。あしからず。
これまでもハイライト動画を見たりとか、オールスターゲーム的なのとか、代表チームなんかで、多少は高校生たちも気にかけてきたし、ここしばらくはちょこっとリクルートも気にしてるので、トップクラスの高校生たちの顔と名前くらいは知ってるし、お気に入りクンもいたけど意識的に継続して追ったことはなかったんだよね。
日本からネットで追える情報には限りがあるけど、昨季初めて米国高校バスケのお気に入りクンをシーズン通して追ってみたら、これがすごく楽しくって。
何が楽しいって、この年頃のコたちって、見てるそばからメキメキ成長してくんですよ、あらゆる面で。身体もデカくなってくし、顔も子供っぽさ抜けてくし、プレーも上達していくし。未来にワクワクできる感じがホントに楽しい!
そうやって高校のシーズンを追った流れで、AAUもちょっと熱心に追ってみたわけです。
AAU追ったらオフシーズンが無くなるからなって自分に言い聞かせてる…
— リエ / Rie (@noisebox) April 20, 2017
とか言ったりしてましたけど、まぁ言ってるだけですね…こうなった時点で既に敗北してるんで笑
さて。
AAUとはなんぞや。
という話はですね、宮地陽子さんが高校バスケPRESSで連載されているコラムに、素晴らしい記事があるので、ぜひそちらを読んでください!
宮地陽子の最新USA高校バスケPRESS 【第3回】 テーブス海が挑んだAAU大会
実際にAAUでプレーしている選手がAAUについて話してくれるのを日本語で読めるとかサイコー。
AAUというのは「アマチュア・アスレティック・ユニオン」という、いくつものアマチュアスポーツを統括する団体の略称だ。歴史は長く、時代によって影響力やあり方は変わってきているが、現在、AAUバスケットボールといえば、主に春から夏のオフシーズンに活動するクラブチームとその大会のことを指す。宮地陽子の最新USA高校バスケPRESS 【第3回】 テーブス海が挑んだAAU大会
この宮地さんの記事にもあるように「AAUチームの多くは、AAU大会を主催しているいくつかのシューズメーカーの一つと提携し、提携外の大会に出ることはほとんどない。」です。
いくつかのシューズメーカーとは、ナイキとアディダスとアンダーアーマー。
▷Nike EYBL (Elite Youth Basketball League)
▷Adidas Gauntlet
▷UAA (Under Armour Association)
例えば、先日学年を1つ上げてDukeに入学したマーヴィン・バグリーくんはナイキ系のNike Phamilyというチーム、米代表を破ってU19ワールドカップで優勝したカナダ代表チームのエースであるRJバレットくんはナイキ系のUPlay Canadaというチーム、日本でも話題のザイオン・ウィリアムソンくんはアディダス系のSC Supremeというチーム、先日Arizonaへの進学を発表したJellyFamのジャボン・クイナリーくんはアンダーアーマー系のSports Uというチーム。
アタシのお気に入りクンは、なぜかアディダス系のチームのコが多いので、結果的にアディダス系のチームやイベントをより多く追った気がします。
ちなみに、ボール兄弟三男のラメロ・ボールくんの所属するBig Baller Brandは、もちろん自前ブランドなので大手シューズメーカーと提携はしていません。…が、逆に考えるとそれってどことでもコラボできるってことだよね。
で、その結果実現したのが、先日のラメロ・ボール vs ザイオン・ウィリアムソンだったのかなぁと思ってます。
その試合の動画はフルで見れるので、気になる方は下のツイート内のリンクから。
Now streaming LIVE from the adidas Summer Championships:
SC Supreme vs @bigballerbrandWatch: https://t.co/nTSzHMmSVV#adidasUprising pic.twitter.com/9xJbIWYoif
— adidas Uprising (@adidasUprising) July 27, 2017
さて。
ぼんやりとは知ってたけど、リアルタイムで継続して情報を追うのは初めてなので、知らないことだらけだったし、驚いたこともたくさんありました。
何が驚いたって、高校生たちのオフシーズンほんっっっっっと忙しいの。というか彼らにオフシーズンなんてなかったわ…
もろもろのスケジュールをぜんぶまとめておけばよかったーって後から思ったんだけど、もう遡るのはメンドくさいからそれはまた来年。
U19代表のロスターについて書いた時に、高校生忙しいんだよって、イマニュエル・クイックリーくんの例をちょこっと書いたんだけど、先日見た記事にクイックリーくんのスケジュールがまとまってたんで、例として書いておきますね。
4/21-23 Adidas Gauntlet (ダラス, TX)
4/28-30 Adidas Gauntlet(アトランタ, GA)
5/19-21 Southern Jam Fest (ハンプトン, VA)
5/26-29 Big Shots event (リッチモンド, VA)
6/9-11 Adidas Eurocamp(イタリア)3試合
6/13-17 NBPA Top 100 Camp (シャーロットビル, VA)
6/18-25 U19代表トレーニングキャンプ
6/26 U19ワールドカップのためにエジプトへ
7/1-9 FIBA U19 World Cup(エジプト)
7/12-15 Adidas Gauntlet Finale (スパータンバーグ, SC)
7/19-23 Battle of the Best (オーランド, FL)
7/26-30 Adidas Summer Championship(ラスベガス, NV)
8/4-7 Adidas Nations (ヒューストン, TX)
8/17-20 Adidas the Pathのイベント(アルバ)
クイックリーくんはアディダス系のTeam BBCというチームでプレーしてました。ザイオン・ウィリアムソンくんのSC Supremeと対戦した試合はフルゲーム見れるので興味のある方はどうぞ。
クイックリーくんのスケジュールのうち、Adidas GauntletとAdidas Summer Championshipがアディダス系の大会で、ここら辺の日程はナイキ系でもアンダーアーマー系でもだいたい同じだったはず。
あとは、それ以外の大会と、個人で参加するキャンプの類、あとクイックリーくんの場合にAdidas EurocampとU19代表の海外遠征も含まれてます。
Is high school basketball season officially over? Does everybody get a break? Please say yes.
— eric sondheimer (@latsondheimer) August 4, 2017
そういえば2年前、デニススミスくんがケガしたのって、Adidas Nationsだったよな…そりゃケガもするよな…って思いました。
AAUシーズンが終わってからのキャンプの類は、Adidas Nations以外にも大きなものがいくつかありました。SC30 Select Camp (8/6-8)、CP3 Rising Stars Camp(8/11-14: 高校の新Freshman対象)、Nike Basketball Academy (8/15-20)。
めーいっぱいあれこれ参加したとすると夏のあれこれが終了するのは8月の20日くらいなんですね。で、9月(早いところは8月末)から高校の新学年がはじまって、高校のバスケシーズンは10月の終盤から。
試合やイベント以外の日だってもちろんチームでの練習やら個人のワークアウトやら、ホント大変そうなんだけど、その一方で、仲間たちとあっちへ遠征こっちへ遠征するのは、とても楽しそうでもありました。
すでにAAUを卒業しているコたちも、懐かしんだり寂しがったりしてたし。
Definitely Miss AAU Already 😂
— Hamidou Diallo (@hamidoudiallo) April 21, 2017
https://twitter.com/I_AMCV/status/855949433686683649
今時の高校生たち、動画配信ネイティブなので、それぞれが自ら発信するスナチャやらインスタストーリーやらライブ配信やらで、試合以外のとこでキャッキャしてる様子が垣間見れたりして、おかげで思わぬコたちを熱心に追いかける結果となりました。(その話は追々
Class of 2018(2018年に高校を卒業するコたち)は、この夏が最後のAAU。試合で活躍して、メディアでも話題になって、メジャー校から奨学金のオファーがくる。そんな流れを、情報だけとはいえリアルタイムで追うことができたのはとてもよかったです。
最近のAAUの事情が垣間見れるドキュメンタリー映画があります。
Netflixで『At All Costs』っていうAAUバスケのドキュメンタリー映画が見れる。日本語のタイトルは『AAUバスケの世界』これ絶対見なくっちゃ。 https://t.co/TRsm3khXYy
— リエ / Rie (@noisebox) January 7, 2017
アディダス系のCompton Magicというチームの選手と関わる大人たちを追ったもので、現アリゾナ大のPGパーカー・ジャクソン=カートライトくんや、昨季はDリーグでプレーしていた元アリゾナ大のゲイブ・ヨークくんなんかが登場します。ちょっとゲンナリする部分もありますが、それも含めてオススメです。
▷AAUバスケの世界 | Netflix (ネットフリックス)
この引用RTちょっと嬉しかった😏
We ON! In Japan @AtAllCostsMovie
@CheckMoneyMusic https://t.co/OrlRpBPHbs— Compton Magic (@Compton_Magic) January 7, 2017
ざっくりとした感想はこんな感じで、なんとなく流れがわかったくらいなので、来年はもうちょっと説明できるくらいになるのが目標です。(来年も追う気マンマンじゃねーかよ笑
もちろん、気になるコたちは抜かりなくリストにしてあるので、いくつかのトピックとお気に入りのコたちのことだけでも、なんとかオフ中にまとめておきたいなーと思っています。(が、どうなることやら汗
[余談]
AAUを追ってたからドラフト予習がないがしろになったんじゃないかという疑惑は否定しきれません…来年はもうちょっとそこうまいコトやりたいなぁ。
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